なに考えてるんですか!!
とりあえず、私は上条先輩を優人先輩って呼ばなかったら良いんだよね??
普段から呼んでるわけじゃないし、っていうか最近知り合ったばっかりだから呼んだ事あんまないし、これなら私勝てるんじゃない??
「あのー、ちなみに期間は??」
すると上条先輩はまたきょとーんとした顔をして
あぁそうだったと笑顔で
「俺は今日中に勝つ自信があるから、今日一日で構わないよ」
な、なんでこんな自信あるんだろこの人??
やっぱりなんか危険な感じだなぁ
「わかりました、じゃあ今日一日で。…それで私は自由になるんですね」
上条先輩がさっきから強気だったからちょっとこっちも勝気で言ってみた。
…ど、どうだ!!
しかし上条先輩には効果が無いのか
「そうだね!もしそうなったらすごいね‼」
にこーっと、したままの上条先輩
く、くそう!!完っっ全に私が負けると思われてる!!
上条先輩めー!!!!
念を込めながら先輩を睨んでいると
「おい!みつけたぞ!!お前ここに居たのか!!!」
…え?……遠くで怒鳴り声がするんですけど
「あー、ばれたかぁ」
あははー、と笑う上条先輩。
こんな時まで余裕なんだなぁ、
って
「え⁈マズイじゃないですか!!平気なんですか?!」
「んー?マズイよ?………だから、さ」
…え?
ちょ、ちょっと待って??
先輩…なんで
何で、柵の上に立っているんですか???
「上条先輩っっ!」
なにやってるのこの人!!
「上条先輩!?何やってるんですか!!危ないです!降りてください!」
え、…なんで無反応??
…あ、……もしかして、勝負のルールで…??
なにやってんのこの人?!
「せんぱっ!バカな事やってないでおりてくださ、」
「あー、時間切れだ!…じゃあおりるね?こなっちゃん」
は?
バンっ
「上条!お前いいかげんにしろ!!…って、???」
不思議そうに首を傾げる怖い顔の先生。
それもそうだ、だって今先輩はここに居ないんだから。
今ここから飛び降りたんだから…
…っ!!!
「おい!そこの女子生徒!お前上条と一緒にいたのか!!どこにいった!というかお前…っ」
「っっ先輩!!!!」
ばっ、
と…私は先生を押しのけて
気づいたら走っていた