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若宮さんの憂鬱日記  作者: 咲野 音葉
1/46

メガネには気をつけましょう

ばたばたばた…


…あ、


ばたばたばたばた


…やばい、これは


ばたばたばたばた、がらっ


…きた…。


「こーなっちゃん!おっはよー!!」


「……。」

…もう昼過ぎです、先輩。






あ、えーと皆様はじめまして。


私、若宮わかみや 小那都こなつと申します。高校1年生です。

ここでは一応主人公ですね


それで、えーと、いきなり今の状態を説明しても分からないと思うので


とりあえず2ヶ月ほど前にさかのぼりましょうか






5月16日 PM1:37


あー、平和だなぁ


私は日当たりの良いこの席でそんな事を考えながらぼーっとしていた。

4月の〝友達つくらなきゃっ!〟

みたいな空気も通り過ぎて、クラスの人の名前も大分覚えて


…今思うと、安定してきて平和だなー、なーんて考えてぼーっとしてる事自体間違いだったんだろうなぁ。


まぁその時の私は


「…さん」


全然そんな事


「…宮さん」


気づかなかったわけで


「若宮さん!!」



はっ…!


と気づいた時にはもう遅く、クラスの目は私に集中していた。


「…っ!!」


慣れてきたとはいってもまだまだ話した事のない人が多いわけで、加えて私は注目を浴びるのがすんごく苦手なわけで…


簡単に言うとテンパりました。


「はっ!はいぃ!!」


わけもわからずそう返事をしてガタッと思わず立ち上がると、教卓のところにいる委員長らしき男子生徒(この人に呼ばれたみたいだ)に、にこーってされました


こ、怖あぁぁあ!!


とまぁ、こんな感じにガラスのハートが崩れかかりまして(メガネって反射すると目がみえなくて口だけ笑っているようにみえるんだよ?!怖いよ…)


もう何がなんだか分からなくなってました…


……え、なに、なんなんですか。もう泣きそうですよ、すみません、本当にすみません。わかったから、わかりましたから


注目しないでっ……!


そこで委員長(?)が上機嫌で口を開く


「じゃあ若宮さん、君でいいかね?」


今思えばここで〝何が!〟とか思えていたらよかったんだけど

その時の私にはそんな余裕もなく、ただただこの状況を過ぎ去りたくて


「はい!はい!!」


って顔を真っ赤にしながら何も入って来ない頭でひたすら返事をしてた(きっと酷い顔をしていたに違いない)


そして、気づいた時には


「では、図書委員は若宮さんという事で」


「…は?」



図書委員になっていました。


はじまりましたー!まだ先輩は出てきませんね、のろのろですがお付き合い願います

_φ( ̄ー ̄ )

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