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〚Noise+1〛  作者: つくり≒
プロローグ/ハジマリの合図

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9/12

+9〚ドキュメンタリーニュース〛

その時の事について一さんや戈山に話を聞こうとすると、サラリと避けられる。

理由は分からない。

でも、いつかこうなる事は予測していた。

あの受診機の振動が現れなくとも、きっとこうなっていた。

俺は、ここ以外ではずっと一人だったから。



ふと、窓と紺色のカーテンを閉めて部屋にある白い勉強机の上を見る。

そこには、普通の高校生……十七歳なら持っているはずの筆箱やノート、教科書と言った勉強道具は一切なく、ただポツン、とアクアマリンの様な補聴器ケースと、薬が入った白い綿地のポーチ。

それから飲みかけのペットボトルのコーラが置かれていた。

ポーチを開けて、夕食後用の薬を取り出す。

俺の飲んでいる薬は全て粉薬……散剤だ。

決して錠剤が飲めないわけではない。

……決して。

利尿薬、強心薬、血管拡張薬……。それらの薬を混ぜてコーラやサイダー等の炭酸ジュースで飲む。

良く、ジュースで薬を飲むことは良くないとか、ジュースで飲むなんて甘えだとか、散々言われることがあるが苦いからとしか言いようがない。

ドキュメンタリーやニュースで放送されるほど、病と共に生きる日常は、綺麗なことばかりではない。

泥臭く、苦しく、自分なりのやり方で折り合いをつけるしかないのだ。


もう気づいた人もいると思う。

俺が患っている病は、先天性難聴だけではないのだ。

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