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【胸糞注意】イイダの心を殺す方法

 「その爆弾が爆発したとして死ぬのは黒瀬だけか、お前も私も巻き添えになるか、そもそもそいつは爆発するのか、それによって話は変わってくるな」と鮎川は口角を上げた。鮎川はこの状況を何故か楽しんでいるようだった。


 「まぁ黒瀬さんの大動脈がぼん!くらいの威力だから死ぬのは黒瀬さんだけだね〜。そーんな部屋吹き飛ぶくらいの爆弾……しがないホストが用意できるわけないでしょ」とナベシマは首をさすりながら言った。

 

 「ははは正直に答えてくれて関心だよナベシマ。なら答えはNOだ。コイツ1人の命より自分の尊厳の方が大事だ。まぁ黒瀬を殺したら問答無用でお前を撃ち殺す。」


 「えぇイイダさん酷〜い。」


 俺の命に対するやり取りが淡々と進んでいく。臓器は暑いのに筋肉や皮膚は寒い。


「いーのー??エッチしたら黒瀬さん死ななくて済むんだよ。」


「同意の無い性行為をするくらいなら私も黒瀬も死を選ぶさ」そう言って鮎川は銃を自分のコメカミにあてた。 


 俺は鮎川のその回答に安堵したのと同時に過去の傷に塩を塗られた気分になった。



「はぁーあ。本当につまんないねぇ」と言ってナベシマは手元にあったタブレット端末を操作した。10数秒して俺の首元から機械音がなり、ベッドの上に首輪がゴトリと音を立てて落ちた。首元が解放され、今まで当たっていなかったエアコンの風が直に当たってぶるっと体が震えた。一気に呼吸が楽になった。俺は頭をベッドに擦り付け土下座のような姿勢になった。


 「ははは。どうやら勝負は私の勝ちのようだな。君は私を殺せない理由が何かあるらしい」と鮎川はニンマリ笑い再び銃口をナベシマに向けた。


 「まぁ僕の勝負はこれからだからね。」


 そう言ってナベシマはタブレットを鮎川の方に投げた。


 「拾えよ。イイダ」


 鮎川は床に置かれたタブレットに一瞬目を落とし「ゲス野郎」と言った。俺のいる場所からだとタブレットに何が写っているのか分からなかった。


 俺はタブレットの画面を覗こうと身を前に乗り出そうとした時、ナベシマが後ろから俺のことを強く抱きしめた。


 「黒瀬さん君って本当に馬鹿だね。」


 「は?」と俺が言いかけたところにナベシマの人差し指が俺の口にゆっくりと入った。


 「君の処女…僕がもらっちゃった」


 後ろから聞こえてくる悪魔の一言に俺は首を動かすことができなかった。俺の視界には空っぽな目をした男が俺の性行為の様子を見つめていた。そして信じられないことにタブレットに映る俺は喘いでいた。


「良かったね黒瀬さん……これで君もお姉さんとお揃いだ」


 漠然とした死にたいという感情が脳みそから溶け出して俺の体を硬直させた。意識を失っている時にレイプされていたのか…。自分が男という性別に生まれたせいで、そっち側に行くなんて微塵も思っていなかった。猛烈な吐き気が襲った。記憶が無いなんて言い訳にならない。動画には錯乱状態で乱れだ自分の声が聞こえた。


 「はいはい!!今日はもうこれで解散!じゃあ黒瀬さん!僕が生きているうちはその動画、弁護士会には送らないから安心してね!!」


「は…はははは」

俺は思わず笑ってしまった。


 顔を上げた時、鮎川と目が合った。相変わらず空っぽな目をしていた。


「嫁もレイプされて娘もレイプされて、挙げ句の果てには義弟もレイプされて…君は本当に何も守れない男だね」

ナベシマは吐き捨てるように鮎川に向かって言った。


 鮎川は表情を一つ変えないまま後退りし、そのまま部屋から消えていった。


「は〜いお疲れ様。黒瀬さん。どうだった??もう帰れるよ」


「……」


「大丈夫。君の義理のお兄さん、あ、お姉さんは大丈夫だよ!。まだやることがあるから死なない!」


 ナベシマは床に落ちているタブレットを拾い再び操作した。ナベシマの表情は、まるで自分の捕まえた虫かごに入った昆虫を見返しているようだった。


 そして端末を俺の顔に近づけた。もちろん画面に写っているのは俺の動画だった。自分とは思えなかった。


 「さぁ君の残りの役割は一つ!。法廷で柊木アナウンサーを無罪にすること!そして冬梅桜を社会的に殺すこと!!」


「断ったら、その動画か…」


「そうだね。期待しているよ!黒瀬弁護士!」

と俺の肩をポンと叩き、ナベシマは部屋から出ていった。しかし数十秒してナベシマは再び部屋に戻ってきた。


そして僕の耳元で

「お姉さんもレイプされた時……黒瀬さんみたいに喘いでいたのかな?」と囁いた。その瞬間、俺の中にある今まであった大事なものたちが全てグチャグチャにミンチにされて壊れた。


 泣きすぎて叫びすぎて頭がガンガンと痛んだ。意識がぐわんぐわんと遠のく。インフルエンザの時に見る夢のようだった。このまま叫びこの世から全て消えてしまいそう思った瞬間だった。



 そこに1匹の黒猫が頭に浮かんだ。


『あ、猫だ!。猫はお好きなんですか?』


…冬梅さんの声。何故。こんな記憶存在しない。


 …いや。本当にそうだろうか。俺が監禁されるのは今日が初めてだったろうか。前にも…。前にも…。


『ごめんなさい。黒瀬さん。少し痛いかもしれないんですけど』


 そうだ冬梅さん。どうしてここで。こんな時に思い出したんだろう。君の暴力的な一面を。暴力?君の強さか。


 突然思い出した彼女との記憶が今の僕を生かす蜘蛛の糸であることは間違いなかった。

ここのシーン描くの辛すぎて、すぐに手つけて終わらせた。

もうこの作品で胸糞悪い展開はありません。

ナベシマへの復讐をとことんやります。


→12月17

大幅な大幅な修正。辻褄合わせるために各話も今後修正!

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