表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

星座を追いかけて漕いだペダル

作者: 三愛 紫月

あの日、仲良し三人組でしし座流星群を追いかけた。


「あれが、獅子座でしょ?」


「始まっちゃうよー」


「早く早く」


私達は、自転車を必死で漕いで星が綺麗に見えるあの場所に向かった。


「早くしないと願いが叶わないよ」


「待ってよー」


「私も行くから」


必死で、自転車を漕ぎ続ける。


「あー、始まっちゃった」


流れ始めた流星群を掴まえに行くように必死に自転車を漕ぎ進める。


あの恋を掴まえたくて


あの人を掴まえたくて


叶えたい願いをハンドルに握りしめて…。


私達は、必死で必死で自転車を漕ぎ続けた。


「ついたー」


星が綺麗に見える、木がうっそうと繁って、灯り一つない公園についた。


「終わっちゃった」


私達三人は、空を見上げる。


「あれは、北極星でしょう」


「うん」


「まずさ、獅子座どこ?」


三人で、顔を見合わせて「しらなーい」と笑いあった。


「あ、あー、あっち見て」


そう言われて指差した方を見つめる。


最後の残りが、流れていくのが見える。


「願い事、願い事」


私達、三人は流れ星に向かって大きな声で叫んでいた。


叶わぬ願い…


届かぬ想い…


そして、掴まえれない星達…


「絶対、幸せになろうね」


「おー」


三人で、夜空に向かって拳を突き上げる。


私達は、いつか、この手に幸せというなの星を掴まえる約束をした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ