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最終話

ふ、と意識が戻れば、そこは懐かしい図書室……ええと、ウィアさん曰く書斎。


「うぃーあーさーん! ひさしぶり!」

「おわっ!? あ、アルヴィレか、久しぶりだな」

「オレ、今日で成人なんだ。だから頑張って会いに来た! 召喚魔法使えるようになったんでしょ? 母さんから聞いたんだ。オレのことも召喚してくれない? 条件はウィアさんを一生愛して添い遂げること、とかそんな感じで! あ、ラブレターのお返事ありがとう!返事の返事でも言ったけどすごい嬉しかったんだよ!」

「待て待て! 嬉しいのは分かったから止まれ! もっとゆっくり喋ってくれ!」

「あ、ごめんごめん」


一気に詰め込みすぎたかー。


……あ、ちなみに。

異世界の召喚魔法は、純粋な魔法の技量と、正確な魔法陣を描く技術と、強い願いが必要らしい。

魔法陣を描く時に設定する「条件」を達成すると自動的に元の場所へ返すための魔法陣が出現する、というのが基本的な仕組みらしい。ウィアさんから話を聞いた父さんからの又聞きだけど。

あと、それとは別に、対象の指定が出来るとか。ほら、母さんやオレをピンポイントで召喚するためのものね。

だから――その条件を、「オレが死ぬまで」とかにすれば、実質的に異世界に移住出来る、というわけ。


今のところ、自由にこっちとあっちの世界を行き来できたりはしないから、こんな方法を取っているのだけど。

いつか、時奈か誰かが異世界を転移できる魔法を作ってくれればいいよね。


おっと、話が逸れた。


「ウィアさん、覚悟決めてオレを召喚して?」


きらっきらの期待の目でウィアさんを見つめると、ウィアさんはしばらくの沈黙のあと、「はあ……」と溜め息をついて。


「元から、そのつもりだ。……お前こそ、こんな女を落とした責任を取れよ?」

「幸せにします!もちろん!!」


っていうか目を逸らしてちょっと赤くなって遠回しの告白とか可愛いんだが!?


「オレのお嫁さんが最高に可愛い!」

「おいまだ婚姻はしてないぞ」

「じゃあお嫁さんかっこ予定。これなら間違ってない。でしょ?」

「うぐっ……」




END


補足コーナー

・ウィアとアルのその後

この後、「結婚を前提としたお付き合い」をするか、即座に籍を入れるかでちょっと揉めたりする。

結婚後生まれた一人息子はエルフとして生まれ、長い人生の中で召喚された空澄家の子供を助けたりしたようだ。

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