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詩のようなものたち

アイスコーヒー

作者: 暮 勇

 ほの甘くて

 ちょっぴり苦い

 お子様でも大人気分になれる

 柔らかなアイスコーヒー

 私の母の味


 市販のコーヒー

 市販の牛乳

 分量は、適当で

 隠し味?

 氷くらい?

 浄水器の水と

 冷蔵庫の製氷機からできた

 ごく普通の氷


 そこに綺麗事は、なし

 愛情だとか

 手間暇だとか

 そんなまどろっこしものは

 多分、入っていない

 だって

 家事の片手間で

 作るものだもの

 面倒だなぁ、とか

 きっと考えていたと思う


 あのアイスコーヒーを

 作りたい

 同じコーヒー

 同じ牛乳

 同じ氷

 分量は、適当で


 入れるものは

 たった3つ

 数秒でできるそれが

 母の味が

 何度試しても

 どうしても

 できない


 同じはずなのに

 何かが違って

 その度に

 母にななれないんだ

 なんて、当たり前のことを思い

 何かが違うアイスコーヒーを

 ちびちび飲んでいる

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