国道8号 霧の向こうの落石注意〜謎の物体は人間だった!…って、誰!?〜
3章に入ります。
ツーリング開始です!
…の前に、いつものアレです。
…ウィリーしそうな原付。
路肩ギリギリで止まってくれた、セーフ!
「明ー!、路面 、泥濘んじょーから気ぃつけなあかんでー」
徳島弁の星が注意する。
相変わらず濃い霧が漂っている。霧が未舗装の道路を柔らかくしている。
初を先頭に海、星、私と続いていく。
「この辺だっけ?」
初は緩やかにブレーキをかける。
「…ん?この辺って?」
「あぁ、明には言ってなかったっけ?」
いやいや、なんも聞いてないぞ。
「この辺で待ち合わせだったはずなんだけと…」
え?こんな奥深い山の中で…?
「おまたせー」
遠くで声がする。
女性の声だ。ただ、霧が阻害してそれ以上の情報が掴めない。推測するに…そこまで歳でもないし、そんなに若くもない。30〜40代か?
「おーい、明、着いて行くぞー」初が急かす。
私は急いでアクセルを回…さない。失敗は繰り返さないのだ、頑張れ私!
泥濘の多い部分だったので原付を押して抜け出そうとした時だった。
軟弱な路肩に原付を取られた。そのまま原付は谷の底へ…
謎の女性は、ツーリング後に登場予定です。
出逢いの場面は後々のほうが良いと考えているので、敢えて今まで触れていませんが、明たちと大学の構内や付近ですれ違っているはずです。
…ドイツ語の先生ではありません、多分(笑