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どうロード 〜道路、Do?〜 原付女子が行く〈!〉  作者: 網野 徳
2章 仲間って合流注意でもいいんだよね!
7/10

国道6号 ○○まであと△km〜バイパス使えば早く着くのにー!〜

運転するときは法定速度を守りましょう。

めい、起きろーっ!」

はい、夢オチです。前にも見た夢。連続ドラマならぬ連続夢れんぞくむ。そんな言葉聞いたことないけど!

「あぁ、はつ、ありがとぅ」

授業中にうとうとしてしまっていた。きっとぽかぽか陽気のせいだ。先週は寒かった。この時期は気温差が激しくて困る。


授業は始まったが、最初は土木とは関係ないものばかり。ドイツ語なんていつ使うんだ?『環境自然学科はドイツ語習っとけ』って言われたからなんだけど。

他学科の学生もいるから仕方ないのは理解済み。単位取れればいいやって感じ。おばちゃん教授も1から10までの数字だけ覚えればいいよって言ってるし。


せいは真面目にノートを埋めている。かいは電子書籍アプリでファッション雑誌のゴスロリ特集とにらめっこ。次はそっちか!?むしろその方向性にも期待大!…で、いいと思う!


「なぁなぁ、明。後でみんなで相談しようと言ってたんだけど」

「ん?なんの相談?」

「決まってるっしょ。ツーリング。原付でド・ラ・イ・ブ!」

右手を回す仕草。アクセルを回してるらしい。

「おぉ、いいねぇ!で、どこ行くの?」

「それを後から相談するんだよー」

急に耳元に寄ってきてささやく初。

「海がさ、なんか予定立ててるみたい」


おいおい海かよ。不思議ちゃんアクセル全開時速60km。白バイがサイレン鳴らして『そこの原付停まりなさい!ゴスロリのあんた停まりなさいーっ!!』それでも海は逃げていく。時速70、80、90…ふっと宙に浮いた海は天使の羽をばたつかせながら旅だって逝ったのでした。さーよーうーなーらー!


「海の予定って…やばくないの?」

「んー、それがさぁ、地元の星が先にチェックしたんだって」星って実家からの通学だったね。

その時の星の仕草を初が真似る。

『あっ』と手を口元に添え数歩後ずさり。これでもかってぐらい目を丸くする。なんか…すごい普通。ふつう。フツー。

「へぇー、意外。超意外」

「海って意外と普通なのかもよ」

それはない!ないないないない!ぜーーったいない!!初よ、早く目を覚ませ!

「普通というより、好きな物には真面目に向き合うタイプなんだよ、きっと」一応フォローはしてみる。


「はーい!また再来週ねー!」

おばちゃん教授の授業が終わったみたい。後で星にノートを写させてもらおう。


「さぁ、さぁ、食堂へGOなのだ!ごーごー!」

ささっと片付けた海(スマホをポケットに入れただけ)はアクセルを回すふりをしながらみんなを待つ。


…楽しみだな、明は心の中で思った。思っただけ!期待100%だけどねっ!


土木科の第2外国語はドイツ語優先、と聞いたことがあります。実際は分かりませんが、鳴南大学はドイツ語の単位が1番取りやすかったんでしょう笑

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鳴南(めいなん)大学工学部環境自然学科1回生

百井 明(ももい めい)明目線の文章が多くなるかと
橋岡 初(はしおか はつ)明の良き相棒
神戸 海(かんべ かい)不思議ちゃん
渋井 星(しぶい せい)地元の真面目娘
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