表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうロード 〜道路、Do?〜 原付女子が行く〈!〉  作者: 網野 徳
1章 出会いって前方不注意でもいいんだね!
4/10

国道3号 正面衝突〜衝突じゃなくて笑突だった!〜

食堂にて。

「うわー!みんな道好きなのー!」

めいは驚嘆する。

「ぎゃははははー!みんななかだね!!」

かいは大袈裟に声をあげる。


ベリーショートでいわゆる『プリン』状態の、ちょっと抑えめな金髪。多分だけど緑のカラコン。そして黒いマニキュア。よく見ると右人差し指だけ紫だ。

さらに…服のセンスが分水嶺のちょうど真ん中。唐草模様の独特な色使い。どっちに見られてもおかしくない。ただ、微妙なセンスを渡るのが上手っぽい、と明は心の底から感じた。


海には似合ってる。全体的な評価として。


それを私が着たら…街を歩いてたら周囲から通行人が遠ざかっていく。5mぐらいの距離はとられる。もっとかもしれない。街から人が消えていく。実家に帰ると父には出て行け!と怒鳴られ母は号泣、そしてひいじいちゃんは卒倒して翌日天国に召されるであろう。天国で1級建築士のひいばあちゃんと夫婦仲良くしてな。あたいは地獄の門を叩かされるから。さよなら、みんな。達者でな!


「明さん?明さーん!」

「んはっ!」

目の前で手を振るせい

「どうしたの、調子悪いの?」

「明ってこんななの。面白いでしょ!」初のナイス(?)ツッコミ。


問いかけたのは渋井しぶい せい

いたって真面目。超真面目。黒縁のメガネがそれのレベルをあげてる。


ちょこんといるような可愛らしい小さい人。全身黒のコーデ。地味なようでそうとは見させないテクニシャン。染めたことはないであろう黒いショートカット。天使の輪もある。前髪ぱっつん。

多分はきはきしている。そう思わせるのが星。


この小会議ではっきりしたこと。

みんな原付持ち。みんな普通二輪免許を取りたいと思ってる。原付を買うので精一杯だったけど。

星だけ自宅通学。だいたい20分ぐらいとのこと。他はワンルームマンションを借りていること。


そして

みんな道路好きなこと!!!


「土木科に女子でしょ?国立なんだから一応目標はあるよねーきゃはーー」

海のペースにはあっという間に慣れた。それが『海マジック』なのかもしれない。不思議ちゃんど真ん中。ストラーィクッ!


「さて、明後日から授業だからね。みんな頑張ろうね」

明はとりあえず締めて、明後日に持ち越すこととなった。


…なんか、面白そうな大学生活になりそう。と明(と海と星と初)は思うのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鳴南(めいなん)大学工学部環境自然学科1回生

百井 明(ももい めい)明目線の文章が多くなるかと
橋岡 初(はしおか はつ)明の良き相棒
神戸 海(かんべ かい)不思議ちゃん
渋井 星(しぶい せい)地元の真面目娘
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ