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軽業師と大罪人  作者: 日輪
第1章 軽業師と七つの罪
5/7

第4話『三馬鹿である罪』

あ゛あ゛あ゛あ゛…あ゛っづい゛ぃぃぃぃいい…

どうも左綺だよ…この森すっげぇ暑い…

あああぁぁ…なんでこんな仕事引き受けちゃったのかなぁ…


クーラーがんがんでめっちゃ涼しい部屋の中でいっつものよーに書類溜め込んでるのに余裕そうに本読んでやがるキルがふと顔を上げて俺を呼んだ


「貴様、森に危険種が出現したらしい、早急に倒してこい」

「!?なんでいきなりそうなんだよ!」

危険種っていうのは俺とキルが出会うきっかけになったあの……見た目からして強そうなやつも含む攻撃してくるモンスター全般のこと…

もしあいつレベルのだったら絶対俺は死ぬ!

「騒々しいな、死んでも構わんからいけ」

こいつなんなの!!?

ここまでされると逆に倒してきてやるよってなっちゃうのが俺、単純とか言うなよ!そういうわけじゃないんだからな!?



てな感じで森まで来てしまった俺…

今更だけど断ればよかった…っ暑いよぉ…

止まらない汗を拭いながら蒸し暑い森を頼まれ事を達成するために歩く。


もう溶けちゃうんじゃないかな、てかもう暑すぎて意識がぼーっとして来た…その時なにかの気配を感じた。

これだ


反射的にその気配が依頼されたものの気配と察した俺はいつでも抜刀出来るように刀に手をかけておいた、さぁ…いつでも来い…


おおきく育っている草や枝を分けると言うより踏みつけていく様な音が俺の耳に聞こえてきた、かなり急いでこちらに来ているみたいだ、俺がいることには気付いてんのか?

そっちの方が悪いことしてる感じはしなくていいけどさ…ほら、俺がいるなんて知らずに出てきていきなり殺されるとかなんか嫌じゃんか…例え魔物でも…


「があああああああ!!」

「っ!?」

俺は固まった、モンスターが恐ろしかったからじゃない

と言えば嘘になるのだろうか

なぜかと言えば…似ていたからだ

キルと出会うきっかけになったあの…モンスターに。


「嘘だろ…」


俺が呆然としているとモンスターはそんなこと知ったことじゃないというように動き出した

目の前にいる倒したはずのモンスター、前とは全く違う場所という事実。

そういえばキルから忠告をされていたと今になってから思い出した

ガキィンッ!!

双剣を引き抜き防御をしたのだがどうやらこのモンスターの爪は思いのほか硬かったようでまるで剣同士がぶつかっているような音がした。


力に押し負けそうになりながらも思い出す

そうだ、キルは…

『オルという幻術使いがいるのだが…やつの幻術は一度自分が見たもの、もしくは自分が想像できるものしか幻術に出来ない。もし違和感を見つけたらこう言え』


違和感を…見つけたら…!

「俺はキルの……部下…だ!この幻術を解け!」

「あれ?君だったんだ」

頭上から声がしてはっとそちらを見てみると羽の生えた小柄な少年が宙に浮かんでいた。

意外だと言わんばかりに目を開き俺を観察している少年が同じくらいの目線まで下がってくると先程までジリジリと押しつけてきたモンスターがまるでそこに何もいなかったかのように消えた。

やはり幻術だったのか…安堵して双剣をしまう


「それよりも…キルのなんだって?ちゃんと聞こえなかったんだけど」

「……ぶ、部下…」

言いたくないんだよ察してくれ…!

と、いうかこの幻術使いはやっぱり罪人なのだろうかあんまり見えない…というか子供じゃんか…

「君なかなか失礼だね、僕は君よりもずーっとおじいさんだよ」

「えっ」

心が読まれた!?もしくは声に出てたか!?

焦って口元を抑えてみると幻術使いはくすくすと笑った

「本当にそう思ってたんだ」

まさかはめられたのかっおじいさんだと聞いたとはいえ自分よりも年下みたいな外見の子にはめられてむっすーとした顔をしていると幻術使いは笑うのをやめた。

「ごめんごめん、僕のことは置いといてさーお城に戻らなくていいの?」

「あ、そうか…もういいんだ」

危険種のモンスターはこの人が出してたってことだもんな…?でももしかしたらそれとは別に危険種がいるかもしれないのか?

「危険種でも探しに来たのかな?暴食のお腹の中って言っとけば伝わるんじゃない?」

「お腹の、なか?」

「そう、お腹のなか」

紫色の長い髪を揺らしながらまたくすくすと笑う

どこか奇妙だなと思いつつも他の罪人達もおかしな所はあったかとそこまで気にすることなく俺たちは城に戻ることにした。


「帰ってきていたのか」

俺が戻るとキルはまず先にそれを言った。

他にさ、おかえりとかお疲れとか無いのかなこいつは

今に始まったことじゃないけどさ…

「えーっとオルって子とリムサ?って人が帰ってきてるみたいで…あとなんか危険種は暴食のお腹のなからしい…」

「ふん、倒す羽目にならなくて良かったな」

まぁ、そうかもな…

言葉だけなら心配してるようにも聞き取れるがこいつの場合はそうじゃないんだろうなぁとこちらの顔を見ようともしないそいつを静かに睨む。

そんでもって、ふと気になったことを口にする

「…オルって子は本当に罪人なのか?」

首をかしげながら聞いてみたらキルに思いっきりため息をつかれた。

意味わかんねぇ…俺そんなに変なこと言ったかなぁ

「仕方ないから教えてやる、そこに座れ」

普段ならば自分で調べろと一蹴しかねない様子だったがどうやら今日は説明する気になったらしい。

珍しいなと思いながらもそれを聞くとやっぱりやめるみたいな事になりそうだったので黙ってキルに従った。

キルが言ってくれた説明をまとめると…

あの幻術使いの名前はオル・ガイアって言うらしい。

種族はエリフェア

エルフとフェアリーのハーフだそうだ。

エルフの長耳とフェアリーの羽が特徴的な種族で…そういえば俺の国で売られてるのを見たことがあるかも

凄い値段なんだよなぁ…

って俺、すっげぇ最悪なやつじゃねぇか。

まぁでも、俺の中のエリフェアの認識はそんなもんで…

そうやって考えると尚更、エリフェアが罪人だって言うのがなんか変な感じ…

「あいつが何故罪人になったのかはやつから聞くんだな」

そんなことを言うとキルはもう話すことは無いと言わんばかりに俺から視線をそらしてどっか行こうとした。

「聞いても答えてもらえそうにないけど…」

「…まぁ、そうだろうな」

その時のキルの声がどこか悲しそうな感じがしたけど、それを追求したとしても意味は無いだろうから俺は黙って俺に背を向け歩いていくキルに着いて行った。



3日後

今日も今日とて資料片手にあっちこっち走り回っていると視界いっぱいに紫が覆い尽くした

「うわぁっ!?」

急だったからとっさに後ろに飛ぶとやはり怠惰の罪人、オルが退屈そうに漂っていた

彼は地面に足くっつけて歩くこともめんどくさいのだろうか…どちらかと言うと飛んでる方がめんどそうだけど…

というか俺今結構でかい声だしてた気がするんだけど気が付かないんだろうか?それとも相手するのもめんどくさいとか?

前にあった時はそんな感じしなかったけど…

で、その後は特に何もなくどっかに行ってしまった。

普段はあんまり話しかけたりとかはしない方がいいのかな…?

俺の中でそう自己解決してやっていた事を再開した。


「あいつはあぁ見えて話すことは好きだぞ?」

「えー?さっきすれ違ったんだけどな…」

「すれ違う程度で一々話さんだろう」

キルが暇そうだったからさっきの事を話すと冷たく返された。

まぁ慣れたけれども、そっかぁーここではそんなもんか

いつまでも気にするようなことじゃ無いしさっさと忘れちまうか。

「キル!なんでいっつも書類ぐちゃぐちゃにしてくれんのかな!」

ばん!!と扉を荒々しく開いて入ってきたのはエレン

この前の1件で、いつまた攻撃されるのかなって怖くなってる俺はキルに近寄った

いやキルを頼りにしてるとかそういうのじゃなくてリンクされても大丈夫なように…


そんなこんなでエレンがお怒りの中キルはいつもの涼しい顔で

「読める程度の折り目なら構わんだろ」

「そのうち読めなくなるよ!?」

そもそもキルが書類をぐっちゃーとしちゃうのは配下さんの…まぁそれは言わない方がいいみたいだから黙っとくけどさぁ…

いつまでも喧嘩されてると怖いのでいつも俺らを止めてくれるカイみたいに二人の間を割って入った。


「二人ともその辺でやめろ!書類なら今度から俺が管理するから!」

「それはそれで任せらんないんだけど?」

「貴様に任せるなら奴らに任せる」

「なんでだよーっ!」


2人からそんなことを言われてしまう、くっそあんたら仲いいじゃないか!

止める必要無かったかなと思ってたら2人が真剣に何かを聞いているような素振りを見せた。

え?なんか聞こえるっけ?


「最近多いね」

「そうだな…オルも帰ってきているし幻想では無さそうだが」

…2人には妖精さんの声が聞こえる、とかそういう奴なのか?何も聞こえてこないよ俺…

「…キミ、この子に説明してなかったんだ」

一人戸惑ってることに気づいたエレンは俺に説明してくれた。

2人とも通信用魔水晶っていう小型の魔力を灯した水晶をつけてるらしい、そこから外の人たちと連絡をとって…なるほど、キルが急に危険種が出たとか言ってきたのはその魔水晶のおかげだった訳だ。


そんな便利なやつあるなら俺にくれても良くね?

と思ってたらキルが何かを取り出した

「これが貴様の魔水晶だ、魔力量が高ければ高いほど遠くの者との連絡が可能になる」

「へー…」

貰ったのは丸いのがついた耳飾りみたいなやつ

こういうやつなんだ、てっきり隠れるようなのかと…2人ともどこにあるのか全然見えないし…


「これね、装備したら隠れるの、やってご覧?」

なんかエレンがちょっと物知りなお姉さんみたいなポジションになってる…

いい事知ってるみたいな感じで自慢げに言うからちょっとくすっとしながら言われるがままつけてみる。

「えと…鏡…」

「ほらこれ」

そう言ってエレンが出してきたのは水だった

エレンは水魔法好きだなぁ…俺としてはちょいとトラウマだけど…

エレンが出してきた水を覗き込んで自分を見ると…ほんとに俺がつけたやつが消えてた、触ると感触はあるんだけどな…


「なんですぐくれなかったんだよ?」

「…渡すには早いかと思っただけだ」

キルと一緒にいるようになってからそれなりに経ったからある程度はこいつの心情読めるようになったんだけど…これは本当にそう思ってたって顔かな…と一人で納得する。


というか魔水晶の話ですっかり忘れてたけど…なんか来たって話してなかったか?

「カイー?行かないの?」

エレンが…多分カイに呼びかけてる

「結局…何が来たんだ…?」

「モンスターだ、今回は危険種の中では弱いほうだが」

「ここモンスター多いなぁ…」

この危険種ってやつ、前にも少し説明したけど他のやつもある。危険種以外には共存種とか寄生種とかかな

『よォ左綺、お前魔水晶貰えたのな、ちょっと俺とおでかけしねェ?』

この声はカイだ…おでかけって絶対討伐だろ…

「構いませんけど…」

「なんだ、カイか」

カイさんが『んじゃすぐに外でろよォ』と言うのと同じくらいにキルが聞いてきた。

…これって何話しても皆に聞こえるようになってんのか?それともキルが怖いだけか?

そんな事を考えて答えられずにいると

「なんでなんでもカイのせいにすんの?」

とエレンさんが言った…って事はキルが当ててきただけか…こわ…

「大体の事はあいつの仕業だろ」

「まだ引きずってるわけ?忘れなよあんなお遊び」

2人の空気がなんだか悪くなってきた、俺は逃げるように一歩下がり

「えっと…俺、今からカイと出かけてくるから」

とだけ伝えてさっさと外に出た。


「…!?左綺はどこだ!」

「さっき外出たけど?」

「なんだと!!?」




「どーも」

「おォ来たか!」

俺が外に出るとやはり半裸の状態のカイとオルを発見した。

なんでオルまで?

首を傾げる俺の気持ちを察してかカイが

「俺とオルはセットでやることが多いんだよ、あと暇そうだったからなァ」

「暇じゃないよ寝るのに忙しい」

カイの戦闘にオルの力が必要って事なのかなぁ…なんか想像つかねぇけど…


あんまり仲が良さそうではない2人の後ろを歩きながら観察することにした。


「あんな木の実なってたかァ?」

「僕あれしってるよ、食べたらお腹壊すやつ」

「お前!この前のパイに入れやがっただろォ!」

「バレた」


あの2人で共闘とか出来るのか?

てかオルさん結構イタズラ好きだなぁ…


そのまま観察し続けると二人の動きがぴたっと止まった。

『危険種接近中です。』

「えっ…!?」

突然男…?の声が聞こえた、危険種接近中だって…!?

俺は双剣に手を添えいつでも抜刀できる体勢に

カイさんとオルさんは何もせず危険種が来るであろう方向を見つめている。


「カイは木の上に言ってくれる?」

「了解」

「君はそうだな、そのままここに居て」

「うぇっ?お、おう」

急にやる気出したみたいな感じで指示出してきたから俺はちょいと慌てながらも返事した。

流石にその変わりようにはついていけねーですって…


「来るよ」

それだけ言うとオルは消えてしまった。


ビリビリと殺気を感じる、なんだこのモンスター…何かが異常だ…!

ばくばくと心臓が高鳴るのを必死に抑えるようにするがなかなか収まる気配がない。

それどころか…!

「ぐ、ぁ、ああああああ!!」

雄叫びを上げながら草むらからいきなり現れたモンスターを見て俺は足がすくんだ。

「ドラゴン…!?」

『左綺ィ!打ち上げろ!』

カイの声にはっとして咄嗟に風魔法でドラゴンを上に飛ばした。

そのドラゴンを目で追っているとカイが現れた。

「お前の能力結構良さげだなァ…貰うぜ!」

カイの腕に鱗が急に出てきて、ドラゴンの鱗が減った…ように見える。

その鱗がついた手でカイはドラゴンを殴りつけた

「ぐぁぁ…!」

落ちたドラゴンはまだ体力があるようだがどこか様子が可笑しかった。

怯えてる?


「僕の魔法のせいだよ、ていうかこのドラゴン小さいけど成体だね」

「今のうちに殺らねェと後がめんどいなァ」

カイとオルがこちらを見る。

まぁこの中で殺れるとしたら俺のこの剣なんだろうが…

分かっちゃいるけど足が動かねぇ

「ま、お前がドラゴンに近寄りたくねェのは分かるけどなァ…寄越せ」

「わ、わっ!?」

俺の剣の一つがカイの方に飛んでいった。

カイはそれを取ると怯えた様子のドラゴンに歩み寄った。


いいのか、俺

このままで…良いのか?


何を善人ぶろうとしている…俺はキルの部下で悪人であるべきなんだ。

良心が痛むとか考えてる場合じゃない、それにこんな小さいドラゴン1体倒せねぇんじゃあの時来たドラゴンを倒せるわけがない…!


なんて葛藤している間に、カイが既に剣を振り上げていた。









「完璧に死んだなァ」

「まさか投げるとは思ってなかったよ」

「…」

結局俺が投げたのとカイが振り下ろしたのは同時で、二つ剣がぶっ刺さった訳なんだが…

鱗が少なかったとは言え、俺が投げたことによってカイの軌道がズレて少ない鱗にぶち当たり…ながら刺したもんだから1個は使いもんにならなくなった。

まぁしょうがないかな


「気に病む必要なんてねェよ」

笑いながら言うカイに頷くオル、武器が壊れたことに対してか、すぐに動かなかったことに対してか。


つーかあの2人改めて見ると仲いいのかもしれない

オルがやりたいことをカイは言われなくても分かってる感じするし。

カイの話にめんどくさがりながらも全部答えてるオル……


あ、そう言えば

「オルってこの前俺とすれ違ったの覚えてるか?」

「…?なにそれ」

このままにしとくのはなんか嫌だなぁって思ってたことを思い出したから聞いてみるとオルは俺がいたことに気づいてなかったらしい

「や、急に現れてびっくりして声上げちまって」

「あぁ~それね、多分僕じゃないよ」

「えっ!?」

オルの双子説!?

「幻想、ここにいる僕もね」

その後詳しく説明してもらったことをまとめてみると

基本的にオルは外に出ないため幻想で話したり聞いたりしている。

だがたまに3人くらいで城を動き回る事がありその時は何も聞こえないし、見るのも交代にだから基本見えてもいないらしい。

まぁ全部聞こえるようにしたら気持ち悪くなっちゃうよな、視覚の方もそうだけど。


「なーんだ、そういう事だったのか~」

「じゃあ次は僕の番ね」

?俺に聞きたいことがあるって意味だよな

魔法のことかな


『貴様ら何をしている、早く城に戻れ、やつが帰ってくるぞ!』

「やつ?」

「俺らの王」

カイが嬉しそうに言うと走り始めた。

「はっや!ちょっと待って!」

そんなに早く会いたいのか!?

オルも俺より早く行っちゃうしー!

てか用があるんだった!魔法のこと聞かねぇと!








「ぜぇ…ぜぇ…」

「体力ねェなァ!」

カイに笑われた…ッ!なんか言おうにも荒く呼吸をすることしか出来なくてきっと半裸のその人を睨むと楽しそうに笑われてしまった

てか息整わねぇよ…疲れたー!

「さっさと来い」

キルがいつの間にか俺の前に来て引っ張った

俺はその間も下向いて息をどうにか整えようとする。

少しぐらい優しくしてくれてもいいのにっ

なんて言えるはずも無く黙って引っ張られた。



「おつかれ~」

「危険種を討伐したんですってねぇ?お疲れ様ぁ」

「食べれそうだった?」

エレンとジュリアさん…多分暴食の人…の順番に話しかけられた、ちょっと元気でた気がする…

「しっかりしろ、聞きたいことがあるんだろう」

「分かっ…てるよ…!」

やっと落ち着いて来た……てか気がついたらオルはもういるしっ

カイも…早すぎだろ。

「ふっ息は整ったか?」

「もう大丈夫だし…!」

一々嫌な言い方するやつだなぁっ

「おいお前ら今から喧嘩とかすんなよォ?」

カイが先を読んで言う、まぁ確かにあと1回なんか言われたらキレてたかもしれねーな…カイ流石っ

その時、背後にものすごい魔力を感じた。


「おや、新しい子がいるようだな」

この声の主が、この人たちの…王…


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