53
クラスメイトに大歓声で迎い入れられた。
「アンタ風属性でしょ、よく水を使ったわね・・・。」
ノシラさんが感嘆して言っていた。
「日頃から、水大好きな使い手が耳の横に居たからね、イメージしやすかった。」
「イメージで使えるの?」
「んー後、呪文かな?それと・・・。」
小声で、囁いた。
「保護魔力は属性に関わらないような気がする。」
そう言うと、ノシラさんはニアリと笑う。
「なるほど、解ったわ。」
「どういたしまして。」
ノシラさんはティリアさんにさっきの事を囁いていた。
するとティリアさんが拳に親指を立てて向けてきたので、お返しに僕も向けた。
<何がどうなっているの!?>
<知るか!?>
<あいつら何か囁き合っているぞ!>
<げ!複合で魔法を使ってくると言うのかよ!?>
<どうかな?彼は君の弟だろ?若干適性があったっと仮定したら問題は無いはずだ。>
<その仮定は当たらないわ、彼は遠縁の人から養子になった弟から完全に水の適正は無いはずよ。>
<・・・なるほど・・・しまったな・・・人選を間違えたか・・・。>
「的な話し合いをしている。」
「ほぉ・・・お前あの姉ちゃんと実の姉弟じゃないのかよ・・・。」
「そこ?姉さんの言う通りだよ、血は繋がってない。」
「へぇー。」
*
「お前たち!俺たちの話盗み聞きしていたな!!」
「勝負に手段を選ぶな!by姉」
「お前は何を教えている!?」
と向こうのリーダーは姉の両肩を掴んで前後ろに振っていた。
見事な内輪もめ状態に成った。
内輪もめをしている中でも一人の女性先輩が前に出て来た。
どうやら、ティリアの相手らしい。
「ホマ・ケーンナよ、よろしくね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「宜しくね、ティリアちゃん。」
『おおおおぉぉぉぉ・・・。』
これは、凄い会話が成立している・・・。
クラスの中でもまともに対話が出来なかったのに・・・。
すると、ケーンナ先輩が僕を見て、
「風の聞き耳は、弟君の専売特許じゃないのよ。」
と軽やかに言って来た。
なるほど・・・苦笑してしまう・・・。
「それに、即他の属性の魔法を使えると言う訳じゃなさそうね・・・。」
と言うと、悔しそうにするティリアが解った。
「本当にどう言うクラスなのよ・・・。」
と苦々しく言って来た。
直ぐに戦いのゴングが鳴った。
ティリアさんが大きめの岩を頭上に構築して受け止めた。
『は?』
いやいや・・・ティリアさんや、どうやってそんな重たそうな大岩を受け止めているのですか!?
そのままの格好で、その大岩をケーンナ先輩に向かって投げた。
『はぁあ!?』
風の力で制御も出来ない大岩に走って避けていた。
ティリアさんは次々と大岩を生み出し、投げては生み出していた。
「ちょっとあなた!行動的すぎない!!」
流石に、ケーンナ先輩も悲鳴を上げ始めた。
「・・・。」
「何が物理最強よ!?ちょっと自重しなさいよ!!」
と言いながらも必死に逃げて続けている。
最早体力勝負に成っていた。
そして、先に力尽いたのは、ティリアさんの方だった。
「ぜぃはぁ!せぃばぁ!!」
ケーンナ先輩、言いたい事は解ります!
魔法的な勝負じゃなかったです!!
互いにクラスメイトに支えながら両陣営に戻った。
*
互いに風の防壁を展開していたので盗み聞きは出来なかった。
が・・・。
<どういう事、あの子腕細いくせに怪力でしたって!?>
<言いたいことは解る!凄くわかる!だがそうだっただろ!>
<どうなっているのよ!弟君のクラスは!?>
<帰ったら問いただす!!>
「っ的な事を話している。」
「口や顎の周りの空気を感じて言葉を読む・・・凄いなお前・・・。」
「ついさっきから出来始めた。やれば出来るもんだ。」
「お前といい、人外し始めているぞ・・・。」
否定できないのが痛い・・・。
「さて、最後は私ね!」
と言って、ノシラさんが軽い運動し始めました。
*
「最後に武系が来るとはね。」
「最後だからな、意地でも勝たせてもらう!」
だが、決着はすぐに着いた。
ノシラさんの得意の風魔法の一撃でソセアさんと同じように壁を破壊した。
『・・・。』
やっちゃたよ・・・。
「姉さん。」
「な・・・何よ!」
「壁修復ありがとう。」
「は!?どういう事!?」
「賭けに勝った。」
「・・・。」
「っと言う訳で!あざっす先輩!」
『あざっす!!』
と言って、僕たちは闘技場から逃げ出した。
背後から何やら言い争いが聞こえたが聞こえない事にした。




