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新しい朝が来た!
希望の朝だ!
っと言う事で、食事も終わり、手に入れた装備品の洗浄を行う事にした。
石鹸や洗浄剤が欲しいです。
異天の知識が有るために、なお欲しくなります。
けどないので、諦めましょう。
洗浄したいのですけど、樽や桶が有りません。
作るしかないですね。
その前に、安全な場所を確保しましょう!
木の上に作業ができる床を作ろう!!
木を切る道具(剣)も有りますし先にそっちを致しましょう!!
俺が今まで学んだ剣技は『叩き斬る』を動きである。
けど、異天の知識では、ただただ純粋に『斬る』と言う行動だった。
木を切っていったら何となくわかっていくだろうと思い、早速安全な処に降りて木を切ろうとしたが、出来なかった。
斬ると言う事は物凄く難しかった。
昼飯を間に入れ、一本の木に何度も剣を振り抜いた。
日が暮れようとした時にやっと、木を斬ることが出来た。
ただ、斬り面が甘かった。
疲労も蓄積していたので、今日はここまでとして再び木の上に登った。
*
翌日、倒した木の枝落としをしていった。
昨日の感覚を思い出しながら枝おとしていった。
次に木を剣二本分の長さで長さを統一。
そこまでで、魔物の気配を感じて木の上に逃げた。
今日は此処までとして飯を食って寝た。
次の日、同じ長さにした木材を飛天魔法で木の上にすべて持ち上げた。
下では魔物たちのバトルロワイヤルをしているから、しょうがない・・・。
根元の方の口径が太い木は皮をわざと残したまま、縦に二つに斬り、偽装床にした。
偽装床の上に皮を剥ぎ板状にして木を並べて本床にした。
甘かった・・・。
床が出来た途端、魔物の猿達が襲撃された。
両手剣をそのまま使った戦い方では、捌き切れなかった。
両手剣を二振り目を取りだし、飛天魔法で重さを調整し二刀流で捌いた。
分が悪となったのか逃げだす猿も出て来た。
再び来られたら困るので、投擲剣を飛天魔法で飛ばして、倒した。
猿達を全滅させてから、木の上も安全ではないと認識した。
血肉で汚れた床を水筒の水で洗い流し、他の木で一晩過ごした。
*
翌日、さすがに着ていた服も臭って来たので、予定通り木をくりぬいて桶を作り、洗濯した。
洗濯した横から、干していった。
来ている服もして洗濯したかったが、さすがに完全に無防備になるのは危ないと思い辞めた。
この場所を確保するにも何らかの手段を講じなければならない。
そこで、周りを偽装できるツリーハウスを作る事にした。
本格的な建設は後にして、干した洗濯物を取り込み、昨日と同じ木で寝た。
木一本じゃ足り無くなるので、朝からもう一本木材を調達した。
壁はログハウスの様に皮を剥いだ木を組み合わせた。
二本目に成ると木を斬りおとすのも早くなった。
偽装のため、斬りおとした枝を家の周りに付けた。
出入り口も簾?みたいなものを作って偽装した。
次に屋根である。
ここで三本目を調達した。
異天の知識を使って屋根の下地までできたが、本葺きに頭を悩ませた。
薄い板を何枚も重ねることで決着を着けた。
完成には一か月かかった・・・。
*
出来たツリーハウスで日用品の作成を始めた。
灯りや寝床である。
この頃には、数匹魔物を狩れるようになっており、毛皮の加工も出来るようになっていた。
無論、肉狙いであったが・・・。
もこもこの毛皮ので快眠できるようになった。
灯りは初めは火打石の火の灯りしか無かったが、今は窓を使ったおかげで多少は明るくなり、魔物から取った油を使ってランプモドキを作り、明るくなった。。
問題が有ると言ったら、多少・・・臭う事。
窓を作ったおかげで匂いが家の中に籠らない事は助かった。
また、トカゲの鱗が耐熱素材に適しており、囲炉裏も作った。
あったかい鍋物や焼き肉を食べてるようになった。
数日後、大粒の大雨が降り始めた。
今まで普通の雨だったら幾つもあっているが、こんなに大粒の雨は初めて。
用心のため、食糧は大目に手に入れており、囲炉裏の薪も家の中に置いていた。
この大雨も数週間続き、このツリーハウスが無かったらぞっとした。
*
大雨も止んだ次の日から外での活動をし始めた。
初めにやったのは、屋根の状態の確認だ。
あの大雨で、一層部分ははがれていた。
それでも、あの雨の中雨漏りがしなかっただけ良かった。
再び木材を調達する事にした。
速くしないと、木々が水分を吸って乾きが難しくなる。
これっと思う木を選び早速、屋根材を作って屋根を補強する事にした。
丸三日屋根の補強に使い次は食料の調達となった。
木の実のほとんどは、雨で地面に落ちており、諦めるしかなかった。
地面に降りて、魔物を狩って肉の調達を集中するしかない。
魔境の風がだんだん冷たくなってきているこの頃、冬の到来が確実に迫っている。
その前の実りを奪う大雨、なんてところだ・・・。
冬になるとどんなことが起きるか解らないため、出来るだけ食糧と薪の調達を急ぐ事にした。