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 翌日、木々を伝って再び木の実が実る木の上で木の実を食べ、腹を膨れさせると飛天魔法を使う事にした。


 一晩分の魔素が溜まっており、急いで魔力に変えた。


 魔素を溜め込める容量も僅かづつ増えて行っていた。


 ふと下を見ると、多くの魔物たちが際限なく勝手に戦っていた。


 何時かは森の外に出なくてはいけないので、こいつらの戦い方を見ておくのも良いと思った。


 魔物たちの戦いを見ていて、一つ解った事があった。


 魔物は魔石を奪うか破壊しない限りゾンビとして復活する。


 厄介だ・・・。


 現状ではゾンビ同士で戦っている。


 その後で魔石が破壊されようやく死亡するという流れが続いた。


 そんな光景を、木の実を食べながら見ていると、草むらから魔人が出て来た。


 魔物の集団対魔人の形になった。


 なぜ?と思ったが、強い奴を狙っているだけだと考えてみたら納得した。


 何せ、魔物たちは連携が出来ていないからだ。


 それでも、魔人は剣で次々と魔物たちを倒していく、魔物たちも攻撃をして行っているが魔人に攻撃が当たることも無く回避されて行く。


 魔人は攻撃は魔石に当てる事を目的ではないので魔物たちはゾンビ化していき再び魔人に攻撃を仕掛ける。


 が、圧倒的な経験の差なのか一つゾンビたちの攻撃が当たることも無く魔人の出鱈目な攻撃で消えていった。


 魔人は無茶とかの考えも関係なく動いている。


 疲れとかは、ないはずなのに動きが鈍くなっていた。


 理由は解らなかった。


 もし、疲れが有りその疲れが回復されたら、再びあの動きに成るのか?


 今だったら倒せるのか?


 最早賭けに近い気持ちで、飛天魔法で木の実を高速で飛ばし、魔人を貫く事にした。。


 魔石がどこにあるか解らなかったので、直上から貫いた。


 一撃で動きを止めたが、用心のために体はミンチにした。


 *


 元魔人のそばに降りて、装備を漁る事にした。


 装備のすべてが魔道具となっていた。


 よっぽど長い時間、魔人として彷徨っていたんだろう。


 メインの武器を視て見る。


 元は鋼のロングソードだったのかな?今や刃の形が変わってしまっている。


 魔剣と呼んでも良いだろう。


 次は、予備の武器で投擲にも適した短剣四本があった。


 これも魔剣に成っているが、使った様な痕跡はない。


 んで、小手や盾や手袋も魔道具となっているが、サイズが合わないから一先ず置いとく・・・。


 次に小物類だな、水筒に道具鞄だ。


 道具鞄の中身は、腐った食品に火打石、乾燥した薬草類、謎液体・・・。


 口に入れる物は全滅で捨てる事にした。


 水筒の中にある水も捨てようと下を向けるとキラキラ光る綺麗な水がずっと出て来た。


 「はぁあ!?」


 水筒に入っている量以上の水が出てきたので驚いた。


 左目を隠して再び水筒を傾け水を見てる。


 今度は光ることも無く無色透明な水が出て来た。


 経験則から体に害が無い大丈夫な水だろうたぶん・・・。


 次に火打石であったが、魔力を籠めるだけで火が出て来た。


 「便利良すぎるだろ・・・。」


 確かに、魔道具を発見できたら一財産稼げると思った。


 *


 全てを魔導鞄に入れた時に、草むらの中から違う魔人が現れた。


 とっさに剣を取って、剣撃を防いだ。


 体勢、力、体型から圧倒的に不利に成っていた。


 とにかく剣が重い!


 そこで剣を飛天魔法をかけて軽くし、魔人の剣を払いのけた。


 一瞬の隙で距離を取り、剣を構えた。


 高速移動で逃げようとしても、魔人に回り込まれる可能性がある!


 最悪を想定したら、疲れ知らずで地理の利が魔人にある。


 上に逃げるとしてもジャンプの隙を狙われる可能性も有る。


 まったく、立て続けに二人目ついてはいない・・・。


 相手の方が経験が上だし装備も良いのだ。


 生き残る可能性は限りなく低いが、こっちとしても俺専用の魔法が有る。


 足元にある数個の小石を浮かせてみた。


 小石は見事に反応して浮き上がる。


 その小石を魔人に投げつけた。


 七個ぐらい避けられ、三個ぐらい剣で払いのけられて、一個か二個ぐらいしか体に当たらなかった・・・。


 化け物か!?


 ・・・いや・・・十分に化け物でしたね・・・。


 勢いよく一直線で攻めてくるので、正面を向いたまま後ろに逃げながら石を拾い乱撃して勢いを潰していく。


 「いい加減にくたばれよ!」


 始めのうちは多くの石を避けていたが、攻撃回数を増やしていくうちに当たりが多くなり、避けきれずに被弾が多く成って来た。


 魔人の足が止まったので、距離を詰めて俺の剣撃で止めを刺した。


 魔人の胸元に魔石があり、その魔石を引き抜いた。


 すると、ゾンビ系だったのか装備を遺して灰に成って消えていった。


 「やっと・・・くたばったか・・・。」


 *


 前の魔人の魔導鞄が無尽蔵な鞄に成っていた御蔭で重さに関わらず物が入れれるようだ。


 そこで、二人分の魔人の装備を魔導鞄に全部入れて、木の上に逃げた。


 さすがにこれ以上の連戦もしたくない。


 改めて、二人の装備を視て見た。


 初めの魔人は騎士系であったが二人目は冒険者系であった。


 二人目のアイテムの中に半透明な板があった。


 そこには、名前と年齢と能力の項目欄があったが、今はそれだけで個人的な情報は書かれていなかった。


 これが噂で聞くギルドカードかな?


 二人のアクセサリー:首飾りに腕輪も魔道具化されており、それぞれに能力が付与されていたので装備した。


 不思議な事にサイズが自動的に合わさった。


 え?そしたら、サイズの大きさを考えずに装備したら勝手に合うのかな?


 と言う事で、手袋を出し付けてみたら、手袋が小さくなり手のサイズに合った。


 けど臭かった・・・とっても臭かった、大事な事なので二度思いました。


 手袋を外し、鞄に入れから装備をする物は全部洗う事を心に決めた。

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