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 一通り声で感情を吐き出し笑った。


 魔素が体に入ってくる・・・俺を魔人化する勢い・・・。


 魔素変換で体内にある魔素を魔力へと変換した。


 だが、左目に溜まっていた魔素は変換できなかった。


 恐らく隻魔眼を手に入れた対価だろうなぁ。


 ほぼ空っぽに成っていた魔力が補充されていくが、魔素はそれ以上に体内に入ってくる。


 今気が付いたが、俺自身で生み出されるれ保管できる魔力の量は少ないのに、変換された魔力の量が多く保管できている。


 俺自身が一とするのであったら、二十ぐらい入れる。


 一般的にどのぐらいの量か解らん!


 あの家は代々魔導士を輩出している家だから軒並み能力が高いと思うから能力的でいう基準は当てには出来ない・・・ん?


 そう考えると、人並みと考えていたけど本当の意味での人並みとか解らんし!!


 これ言いう箱入り貴族様の基準と言う奴か・・・。


 一般常識全然知らないよな・・・俺・・・。


 そんな事よりも、体を動かそうとすると体中が痛み出した。


 魔力を体中を巡らす。


 異天の知識で自分の体がどのぐらいダメージを受けているのかが解った。


 #


 異天の知識:魔法原理から外れた人の力で生み出された知識


 説明を見ても何を書いているのか解らなかったが、魔法そのものが存在していない世界の科学技術の知識だ。


 そのため、この世界でも通ずる知識が有るのだが・・・意外と雑学が多い・・・。


 ただ、何時でも不要に手に入ることが出来る訳でもなく、知りたい単語を思い浮かばなければ欲しい知識は手に入らなかった。


 ある意味不要な情報を防ぐことで理性や思考にダメージを与える事が無い様になっているが、少々不便に成っている。


 #


 ともかく、体の様子を知るのと同時に健全な人体構造を思考に透写した。


 魔力で痛覚を麻痺させ、無理やり骨折した所とかを元に戻していった。


 魔力で骨を補助しようと、魔力を骨に与えるとすぐに骨は修復された。


 本来の位置に骨を持っていくと骨は修復されていった・・・。


 この治癒で魔力が減ったので、すかさず体内にある魔素を再び魔力に変化させていった。


 暫くした後に、痛覚の麻痺が解けた。


 立ち上がろうとしたが、体がふらつき再び地面に座り込んだ。


 どうやら、立ち上がることは出来ないらしい・・・。


 骨と同じく対内出血した血も魔力で消え去ったのだが、消えた血が元に戻ることは無く貧血状態と言う事なの?


 推測に成るけど流出した血までは修復できない・・・らしい。


 *


 「ね・・・燃費が悪すぎる・・・。」


 まさしくこの一言であった。


 じっとしていたら、魔物の餌に成る、そこで飛天魔法で移動する事を思いつくのが、ほんの少し浮くだけで、全魔力の一割を使う。


 大空で飛行なんて、直ぐに魔力が枯渇する。


 だが少しずつであったが、浮遊の持続時間は伸びているような気がした・・・。


 その場から動くことが出来ない、ただ浮いているだけ・・・。


 浮いた状態で崖壁を手で押すと、始めの位置から浮いた体がスーと移動した。


 「おおー」


 だが、一直線で動くだけ・・・それも、ある程度動いたら、止まった。


 何もない所でだ・・・。


 「だめじゃん・・・。」


 ほんの少し浮く=重力の法則から少し離れるっと考えたら普通に走るだけで高速移動が出来ると言う事か、これは訓練が必要だな・・・。


 だがしかし、動けないと駄目じゃん!!


 まぁ御蔭で、魔力が無くなるのも早いがために、魔人化する魔素が体内に蓄積されないだけでも良いか。


 体を転がりながらの移動しか出来なかった・・・。


 *


 お腹すいたなー・・・。


 確か朝一で連れ出されて、昼前にここから突き落とされたから、何も食べていない・・・。


 監視をしていた兵士の一人で元冒険者の人が暇つぶしに自生している食べられるものとか教えてくれたよな・・・。


 木々が生える場所を視て見た。


 木の付け根に一つの草がほんのり光って行った。


 疑問に思いながら、左目を何となく塞いでみたら光は消えた。


 おお―これが隻魔眼の能力か!?


 再びゴロゴロと体を転がしながら、この草までたどり着いた。


 ちと酔った・・・それはともかく・・・。


 おお―これの事か?


 例の元冒険者の兵士が言っていた食べられる草だと思いたい。


 じっとしていても餓えるだから、食っちまえ!!


 根元から、ブチと切って口に放り込んだ。


 「苦い・・・。」


 味わうな飲み込め!!


 周りを視て見たら多くの場所で草が光っていた。


 お腹が空いていたので、味を気にすることなく食べ尽くした。


 あらかた食べ尽くす頃には、空腹感は消え立ち上がっても、ふらつかないほどには回復した。


 お腹も下すこともないから安全な食べ物だったらしいな?


 この草はポーションで使う薬草であること・・・また、余りにも苦すぎるので乾燥させてから食べるのが主流であった事を後々知った。


 *


 今は特に、飛天魔法を中心に鍛える事にした。


 多少動けるようになったと言えども、飛天魔法の利点は大きい。


 地上では多くの魔物がはびこっているが、木の上であったら、鳥系の魔物を気を付けていたら言い訳で安全性は格段と上がる。


 ふと上を見ると、木々の間から果実が多く光っていた。


 用心のため左目を閉じてみたら、光が消えたので安全な食べ物(と思い)その木々に上る為にも、飛天魔法を鍛える!


 てな感じで飛天魔法を色々と試してみた。


 この魔法は重力系魔法ではなく、浮かすのみの魔法であった。


 その為、重力の影響は何時もあり、急激な魔力の消費は重力からの影響を緩和させるために消費される。


 つまり、重量が重たければ消費は激しくなり、軽ければ消費は軽くなる。


 石ぐらいでは、微々たる物だが、俺自身と成ると飛ぶことが難しい・・・。


 ジャンルから言えば風魔法に近いかもしれない。


 風魔法は、大気の流れを強制的に動かして、風圧等の特殊効果で現象を生み出すのだが、異質な物を影響させる事は出来ない。


 だが、飛天魔法は物に影響させることが出来る。物周辺の大気を強制的に変化させ浮かび上がらせる。


 大気を扱うと言えば同じだ。


 今の現状の話に戻るが・・・。


 それまでは、不味い草で我慢するしかないな・・・。


 空腹感は無くなったが、満腹ではない。


 草を探し食べながら、飛天魔法の強化を急いだ。


 再び上を見て、木を登るのに全力で飛天魔法を使わずに、木々の間で三段跳びをしたら良いだ!


 っと異天の知識で知りました。


 距離や高さの問題は、飛天魔法でカバーできるので問題ないと言う事だ。


 早速、木に登り木の実を食べた。


 「旨!甘ー!」


 腹いっぱい食うぞ!!


 あの苦い草とはおさらばです!!


 お腹いっぱいになると、眠くなるのでして・・・。


 木の実が成る木は、他の魔物や動物が来る可能性があるから離れる事にした。


 葉っぱが生い茂っている木を見つけその木で眠る事にした。

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