第一章 第1話ここの魔法はレベルが高いのね
レイナ・シルフィー(15歳)学園の入学式も終わり、さっさと休もうと寮に来たら執事がいた件について、
「ねぇ、なんであなたまでついてきているのかしら、」
「旦那様のご指示です」
「.....ありえない!って言いたかったわ、」
あの人ならあり得ると思ってしまった、だってなぜか公爵家の方とも仲が良いしその公爵家の方がこの学校の理事長だからだ、
「あなた、年齢的に大丈夫なの?」
「国王様にも許可を取っておりますのでご安心を」
「いや、なんで国王様まで許可取りに行ってるのよ、逆に安心できないわよ、しかもあなた私と同じクラスでしょう?今年からの同じ一年生ってことだし学校ではお嬢様扱いしないでね?」
「お断りさせていただきます」
「なんで!?」
「旦那様から悪い虫の排除と基本的にお嬢様のことを見守るように指示を受けていますので」
「....その命令無視していいから、」
「いえ、私個人としてもお嬢様のお世話をしたいと思っているので大丈夫です」
「ねぇ、お世話の副音声に監視って聞こえるのは気のせい?」
「気のせいでございます」
執事に信用されていない件について、
「それじゃあせめて私にバレないように監視してよね、私にも色々やりたいことがあるし」
「承知しました」
(監視って認めちゃったよ、もういいや、)
「それじゃあ今日はおやすみ、私は部屋でもう寝るから」
「夕ご飯は食べないのですか?」
「ダイエットに夕ご飯は抜くことにしたの」
「だいえっととはなんですか?」
(またこの流れね、)
「痩せるように努力することよ」
「すでに少し痩せておられるのに更に痩せるつもりですか?容認しかねます」
「こうみえて昔着れたドレスも着れなかったりしてるのだから痩せなきゃな〜って」
「昔は今よりも体が小さかったからですよ、今のその身長でその体重は痩せておられますよ?旦那様も心配しております」
「はいはい、お世辞はいいわよ、おやすみなさい、」
(さっさと寝て明日の初授業に備えなきゃ、)
....
「本当にもうすでに十分なほど美しいのにどれだけ努力をなさるつもりですかお嬢様、」
そんな執事の呟きを知らずに私は部屋で寝ていたのであった
翌日の朝
「ん〜っ、今日も朝からいい天気ね!」
(着替えなきゃ、そういえば生徒の中には朝の準備とか荷物を持たせるために侍女を連れている人もいるんだっけ、まあ私にはそんな人を奴隷のように扱う勇気なんてないから連れてないけど)
「まあ、さっさと着替えて食堂で朝ごはんね!」
「お嬢様、おはようございます、」
「.....予想はしてたけどなんで女子寮の前で待っているのかしら、」
「お嬢様のお世話をするためです」
「屋敷とは違って女子寮は立入禁止だから寮の前で待っていたんでしょうけど、今度から待たなくていいわよ、先に朝ごはんを食べて先に教室に行っていなさい、」
「いえ、私はお嬢様にちゃんとした生活を送ってほしいのです」
「そう思うならまず私にストーカじみたことをするのをやめなさい、あなた顔はいいんだから、女子生徒に私が嫌われてもいいの?」
「それは困りますね、では今度から食堂で待つことにしましょう」
「待たなくていいって言ってるでしょ?いい加減にしないと私朝食も抜くわよ?」
「それは困るので待つのはやめることにします」
(?今回は随分と物わかりがいいのね)
「それでいいわ、あなたも自分の時間を大切にしてね?」
「...はい」
そうしてやっと食堂に着いたのだけど、
「大体の女子生徒が侍女に持ってこさせてるわね、」
侍女を連れている人ってこんなに多いんだ、と自分で他の次女さんの後ろに並んで盛り付けながら思ったのであった
(ちなみに食堂はバイキング形式で自分で盛り付けさせるという目的があったらしいがとある女子生徒がかこに「自分で盛り付ける方法がわからない!」と騒いだことをきっかけに自分で盛り付けるかは自分の意志で決めるようになったらしいけどそんなの侍女が当たり前な世界なら自分で盛り付けるという選択をする女子生徒がいるわけもなく、)
「だからこんなに侍女を連れている人が多いのね〜、」
と、食事をしながら独り言を呟いていたら
「逆にお前みたいに侍女を連れていないやつのほうが珍しいんだよ」
(この人誰かな、あ、この炎のように特徴的な赤い瞳と髪はダイア公爵家の証、そして今年から入学したダイア公爵家は一人だけ、ウェルク・ダイア様)
ダイア家とはこの国の4大公爵家のうちの一つ騎士道を重んじ剣に長け、武功を立てたと言われている名家の一つだ
「これは、ウェルク様でしたか、ここで食べる予定でしたか?今すぐどきますね、」
「いや俺があとから来ただけだから気にするな!あと4人ぐらい来る予定だからそれを許してほしいのと、俺に敬語とか使わなくていいぞ!学園の校則にも身分は関係ないって書いてあっただろう?」
「....はい、わかったわ、これでいいかしら?ウェルク様」
「様もいらないって言いたいところだが今はそれでいいか、って4人が見えてきた!」
(ダイア様の中の良いお知り合いといえば)
「待たせてすまない、少し朝食選びに迷ってしまってね」
(この国の第二王子セイン・ランフォード様と)
「いや予定よりも時間はあまり変わらないそこまで気にするほどではないぞ」
(緑の瞳と髪色が特徴的なグレイトニア公爵家のフェルク・グレイトニア様と)
「いや、2分も遅刻している、ちゃんとウェルに詫びるべきだ」
(青の瞳と髪色が特徴的なブレイン公爵家のジーク・ブレイン様)
「別に細かいこと言ってもめんどくさいだけじゃん〜、さっさと食べよ〜?時間もないし〜」
(黒い瞳と髪色が特徴的なマルフィニア公爵家のフィート・マルフィニア様、ねぇ、場違いならぬ身分違い感半端じゃないんですけど、)
「いいよいいよ!この令嬢と話してたから待った気してないし〜!」
「すまないね私の友人が」
「いえ、とても気さくで言い方だと思います」
「そうか、ならよかったが、私達もこのテーブルで食べてもいいかい?他に5人で座れる場所が空いていなくてね」
「もちろん大丈夫です」
「あ、それと私にも敬語はいらないから、ウェルにも敬語を外しているようだし身分はこの学園では関係ないからね」
「......流石にセイン様に敬語を外すのは恐れ多いのでやめておきますね、」
「身分は関係ないと言ったんだが、まあいいさ、いつか学園のみんなに敬語を外してもらうつもりだしね!」
(...セイン様、令嬢には敬語をなくしては会話ができない子もいるんですよ、)
そうして食事は進んでいき
「私は先にいかせてもらいます、皆様また今度」
「あの令嬢って氷姫って噂のシルフィー令嬢だよな、(ウェルク)」
「ああ、あの特徴的な白髪と灰色の瞳、そして、(セイン)」
「あの表情の動かなさは(フェルク)」
「多分、いや確実にそうだろうね(ジーク)」
「社交界デビュー以降は一回も社交界に参加せずに親に守られていた超絶美少女って噂だったけど(フィート)」
「まあ、美少女ってよりか昔よりも美しい、美人っていうほうが正しいんじゃないかな(セイン)」
「え、セインってシルフィー令嬢と話したことあるのか?(4人)」
「ああ、多分彼女は覚えていないだろうけど社交界デビューパーティーのときに一度だけ見たことがあるんだけど、白髪に月が映えて綺麗だった、パーティーの主役は僕だったけど主役が彼女と言われても僕は納得したさ、まあそのときもあまり顔は動いていなかったけどねそれを見た人が氷姫という名前をつけたんだと思うよ」
そうして魔法訓練授業は始まり生徒それぞれの魔法練習時間になっていたり先生の話を聞く時間になった
「であるからして、基本的には魔法は詠唱したほうがいいのと一応上級者になると威力は多少下がりますが無詠唱で連発できたりします、それでは今日の範囲は終わったので質問のある生徒は聞きに来ていいし魔法練習も許可する(先生)」
「普通は学園に入学するまで魔法は使ったことがないのが普通らしいけどみんな初めての魔法にしては制度がいいし、ちゃんと才能はありそうね(シルフィー)」
そうして先生の話を聞く時間になったのだが
「おい、あの人、授業中に侍女を連れてる、コソコソ(一般生徒)」
この世界の貴族社会の常識として侍女やメイドは常に主人に付き従う等があるが学園では一部例外もあり、授業中に生徒以外の教室や魔法訓練場などの建物の出入りを禁止しているため主人の授業中は自由時間になっているのが普通らしいんだけど、
「ほら、私の教科書を持ちなさい?」
この国の姫つまり国王の側室の娘ラフィーネ・ランフォード様は別らしい授業中にもかかわらず侍女に本を持たせて魔法の教科書を読んでいる
「ラフィーネ様少し良いですか?」
「なに?私は見ての通り教科書を読んでいるのだけど」
「授業中は侍女の同行を許されていないのはご存知ですか?」
「知っているけれどそれが何かしら」
「いえ、授業に集中ができないためラフィーネ様の侍女のご退出を願いたいのです」
「いやよ、それにこんなに重たい本を持ちながら魔法訓練というのがまずおかしいわ、私はもうすでに三年生までの魔法を習得済みよ」
「それは先生と相談してくださいとしか言えないのですが、これ以上は他の生徒の邪魔にもなりそうなので侍女のご退出をお願いします」
「嫌」
「ラフィーネ、そろそろ僕も目を瞑ってはいられない侍女を退出させなさい」
セイン様、こういう時に動いてくれるのはさすがイケメン第二王子様といったところなのかな
「お兄様まで私の批判をなさるおつもりで?お父様に言いつけますわよ」
「...っ、」
(へぇ、このセイン様の反応を察するに国王が娘に甘々という噂は本当らしい、そしてもう一つの噂)
「それとも魔法で私とやり合うおつもりですか」
(ラフィーネ様は魔法の天才という噂も嘘じゃなさそうね魔力での威圧の仕方を見るに魔力操作も長けているようだし)
「それにさっきから他の生徒の魔法を見ていますけど私の魔法に比べたらファイヤボールとエクスプロージョン以上の差がありますわよ?この授業のレベルの低さが目に見えていますわね」
「.....いくらなんでもいいすぎだ、ラフィーネ、」
「なんですか?お兄様だって思っているでしょう?レベルが低いと!まあ私からすればお兄様のレベルも低いですが」
「ラフィーネ様そろそろ落ち着いてください、周りの生徒も不快な気分になっています」
「なに?あなたはさっきから氷姫だかなんだか知らないけどあなたもどうせそこら辺の奴らと同じレベルでしょう?私に口答えしないで!」
この瞬間わたしは学校の先生に伝達魔法で「ラフィーネ様との模擬戦の許可をいただきたいです」と聞いたらすぐにOKが出たので
「ラフィーネ様私と魔法の模擬戦をしませんか?」
「は?なんで私があなたごときと魔法の模擬戦なんか」
「負けるのが怖いんですか?」
「.....言ってくれるわね、あなた、死ぬ覚悟はあるかしら」
「....私が勝ったら今後侍女は授業中は連れ歩かないことと周りの生徒を不快にさせるような言動をしないことを約束してください」
「私が勝ったら?」
「あなたの言う事を何でも聞きます」
「いいわ、その勝負乗ってあげる、」
「勝負は3日後、お互いに英気を養いましょう」
「シルフィー嬢、君がそんなことをしなくても、ラフィーネは魔法においては天才だ、それは噂で君も知っているはずだ、今からでも取り消しを、」
「大丈夫です、勝算はありますから」
「......その言葉、信じてもいいんだよな?」
「はい」
「.....わかった、そのかわり、勝負は戦闘不能になると思った瞬間に止めさせてもらうからな、」
「ラフィーネ様の心配をしてあげていてください、あなたはラフィーネ様のお兄様なのですから」
「.....わかった、」
魔法の模擬戦当日
「尻尾を巻いて逃げなかったのは褒めてあげる、でもここに来た時点であなたの負けは確定よ」
「そうですか、さっさと勝負を始めませんか?観客もいることですし」
模擬戦は魔法戦ということで闘技場を開けてもらえた観客席から執事のライフィードや四大公爵家や国王様直々の見学に来るという大騒ぎになっている
「そうね、お父様を待たせるわけにはいかないし、さっさと勝負をつけさせてもらうわ」
「・・・模擬戦、開始っ!」
「炎系統魔法 爆発!」
(初手から最上級魔法かぁ、私氷姫って言われてるし相性悪いけど氷系統魔法でやろうかな〜)
「氷系統魔法 アイスロック」
「炎系統魔法に氷系統魔法で来るなんて予想通り魔法の知識なんてなかったのね!って、は?」
魔法の天才ラフィーネは驚愕した眼の前に起きていることが信じられなかったからだ、自分の放った魔法が氷の中に消された?からだ、
「あなたの魔力良い質ですね私と同じかそれ以上、これもまた才能ですね、さすが最年少の天才魔法使いですね」
「あなた、どんな不正をしたのよ!私の魔法を氷の中に閉じ込めて消すなんてありない!」
「不正はしてないですよ、それと消したんじゃなく中に閉じ込めただけで魔法は消えていないですよ」
「じゃあなんで爆発しないのよ!爆発は炎系最上級魔法よ!対象に触れるまたは他の魔法に接触した場合すぐに爆発するはずよ!」
「今種明かしをしても納得しないでしょうし、私の負ける可能性も考えて言えません」
「そっちがそのつもりなら、どういう理屈か知らないけどそれができなくなるまで魔法を撃ち続けてあげるわ!」
ラフィーネは最上級魔法を息を吸うかのように連発して相手の魔力切れを狙う戦法に切り替えた、そう、ラフィーネが天才と呼ばれるゆえんは魔力の質や魔法の習得速度もあるがそれ以上に、
「私が天才と呼ばれるゆえんは魔力量が一番の理由なのよ!」
そういながらもラフィーネは依然として最上級魔法を放ち続ける
「本当にすごい魔力量なのは認めます、魔力量も才能の一つですから生まれつき魔力の上限は決まっていて年齢を重ねるごとに増えていく、その年齢でその魔力量なら将来有望だと思いますよ?」
「その上が目線がさっきからムカつくのよ、あなた何様のつもり?(それに平然と会話してるけどあなたは魔力はいつ尽きるのよ、)」
「何様でもないですよ、ただ父親の顔が広いだけの伯爵令嬢です」
「普通の伯爵令嬢が私と張り合えるわけ無いでしょ!本当は何者よ!」
「じゃあ一言だけ、□◯△◯□△といったところです」
「なんて言ったのか途中から聞こえなかったんだけど、わざとかしら、挑発として受け取るわよ?」
「それじゃあ私もそろそろ攻撃魔法を使いますね」
「.....そう、(あいつの氷系魔法がさっきみたいな打ち消し特化が多い場合私が打ち合いで負けるわけない、)」
「氷系統魔法 絶対零度」
「炎系統魔法 爆発」
その瞬間極寒の吹雪と爆発はぶつかり合いそして、爆発は吹雪に飲まれたそしてその吹雪は先ほど放った爆発でかろうじて威力は弱まり服の端が凍る程度の威力に減衰した
「何よ、その魔法、私ですら聞いたことがない、そして何なのよ、その」
ラフィーネはその日二回目の驚愕をした、彼女は今まで自分の世界は自分の魔力に包まれそれを侵食する者はいなかった、だが、今それが目の前の少女によって塗り替えられていっていたからだ
「その、魔力量は、(そんな強大な魔力、私なんか、ちっぽけな、池みたいなものじゃない、)」
「あ、見えてしまいましたか、やっぱり高位の魔法を使うと漏れ出ちゃうのかな、」
ラフィーネはこの瞬間悟った、彼女はその気になれば圧倒的な火力で私を吹き飛ばせてしまうほどの実力を持っていると、そして、その上で彼女は周りにはそれをひけらかさずに周りをけなすこともなくそれを隠しているというとんでもないほどの努力をしているのだと
「でも、ラフィーネさんしか見えていないみたいだし一応妨害系統魔法 認識阻害、よーし、これで観客席からは私の魔力は見えなくなったよね、じゃあ、続きをしようか」
「そっちがその気なら、こっちもやってやるわよ、(超級魔法はまだ実践で使ったことはないけど、やらなきゃあの女(化物)に負けてしまう、)」
「お互い最後の魔法にしましょう、これで最後立っている方の勝ちということでいいですよね?」
「.....わかったわ、」
そうしてお互い最後の魔法のために魔法を準備を始めた、互いにボルテージは上がっていく中徐々に準備は終わっていく
「そろそろですかね、」
「ええ、そうね」
そうして準備は終了した
「炎系統魔法 隕石!」
(超級魔法初めてこの世界で使う人を見た、一応使える人がいるんだね、じゃあ私もそれ相応の魔法でやろうかな)
「氷系統魔法 神氷」




