表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の王様  作者: MMPP.Key-_-bou


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

第3夜 星の王様とカレーの王様

 夜空のすみで、星の王様は今日も小さな星を磨いていました。

 静かに、こつこつ。誰かの夜をそっと照らすために。


 そこへ、下からふわりとカレーの香りがのぼってきます。続いて大きな声。


「おーい! 星の王様ぁーっ!」


 汗をきらきら散らしながら、カレーの王様が飛んできました。


「今日のオレのカレー、星より光ってるぜ!ほらもう、情熱で汗があふれてくる!……カレーはかれぇ~汗!」


 星の王様はやさしく笑いました。


「光は、競争じゃないよ。君のカレーも、ぼくの星も、誰かを元気にするための光なんだ。」


 カレーの王様は鼻をこすりながら、「……そういうとこ、ずるいよな」と照れます。


 そのとき、流れ星の子どもリュウが勢いよく飛び出してきました。


「ぼくも光りたい! もっと大きく、まぶしく!」


 勢いが強すぎて、リュウは夜空のへりからくるりと落ちてしまいました。

 薄い雲のあたりで迷子になり、リュウは不安でいっぱいになります。


 そこへ、カレーの王様が現れました。


「おいおい、泣きそうな顔すんなよ。迷ったらまず深呼吸だ。ほら……カレーはかれぇ~汗!」


 その調子に、リュウは少し笑いました。

 そこへ星の王様が静かに降りてきます。


「リュウ。大きく光こうと急ぐと、道を見失うんだ。いちばん大事なのは、“帰ってこれる場所”を知っていることだよ。」


 リュウの胸の奥に、やわらかい光がともりました。


「……ぼくも、誰かのために光りたい。そのために、帰る場所を大切にする。」


 カレーの王様は照れたように笑います。


「よし、帰りに寄れよ。あったかいカレー作っとく。もちろん……カレーはかれぇ~汗!」


 三つの光は夜空へ帰り、そっと誰かの夜を照らしていきました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ