第5話 中間試験当日!!大丈夫か?天空神
今回はギャグ要素多めです。
全然関係ないけど私は試験嫌いですね。
教室。試験開始まで、あと20分。
「見て!翔!折り鶴!」
「……もうダメだ……おしまいだぁぁぁ……」
空気の差はまるで太陽と海王星。
神力で折り鶴を千羽に増やしてご機嫌な天空神と、机に突っ伏して嗚咽している翔。
(翔がここまで絶望するなんて珍しい……)
そんなことを思いながら、宙はそっと翔の肩に手を置いた。
「大丈夫か? 元気出せよ! 特別に、千羽鶴をあげよう!」
「神様のせいだよぉぉぉ……うっ、うっ……」
「では、試験の準備をしてください」
先生の声が響く。翔がビクッと震える。
(翔は頭がいいのに、なんでこんなに怯えてるんだろう?)
宙は本気で不思議そうな顔をしていた。まさか原因が自分とは思ってもいないらしい。……それが一番怖いところだ。⸻
「開始!」
チャイムとともに始まる試験。
(この感じ、懐かしいわ……。昔の禁断魔法発動試験みたい……。たしか4000年前くらいだったかしら。亡くなった人を生き返らせる魔術だったなあ……うふふ、あれは大変だったわね〜)
「うわ〜、神様が完全に自分の世界に入ってる……」
この2人の温度差は、縮まるどころかどんどん広がっていくばかり。
どうなる中間試験!!⸻
次回予告
『ごめん翔、赤点取っちゃった!』の巻
「じゃないわー!勝手に5話終わらすな!!取らないからやめてよ!」
まだまだ続くよ!
「天野!静かにしなさい!」
「す、すみません……」
(……何言ってんだよ、神様……!!)⸻
「そこまで! テストは後ろから回収してください」
「できた?」
「私、けっこう自信あるわ! 90点はいけたかな!」
「……俺、赤点だわ……」
そんな声が飛び交う中、翔は次の教科のテキストを広げていた。
が――
(神様……ちゃんと解けたかな……)
心配でペンが進まない。
カタカタカタカタ……
「翔、大丈夫?」
「大丈夫なわけあるかあぁ!!」
今度こそどうなる中間試験!?
次回結果発表!お楽しみに!
本当に終わりだよ!!
「いや誰だよ」
「翔!ナレーションだよ」
「だからナレーションって何!?」
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