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第5話 中間試験当日!!大丈夫か?天空神

今回はギャグ要素多めです。

全然関係ないけど私は試験嫌いですね。

教室。

中間試験開始まで、残り二十分。


普段なら雑談で騒がしいはずの教室は、今日はどこか張り詰めた空気に包まれていた。

机の上には筆箱と受験票、消しゴムを二つ置く生徒も多い。

小声で公式を確認する者、天井を見つめて現実逃避する者――それぞれが、迫りくる試験と静かに向き合っている。


そんな中。


「見て、翔! 折り鶴!」


やけに明るい声が、緊張感をぶち壊した。


「……もうダメだ……おしまいだぁぁぁ……」


同じ教室、同じ机。

それなのに、二人の空気はまるで別世界だった。


翔は1年生の頃から学年100人中5位以内を保ち続ける偉業を行っていた。それは彼の血のにじむような努力の結晶である。試験前は5徹して10時間睡眠を取るという不健康な生活を行っていた。


しかし、ここ1ヶ月何故が永遠と天空神と聖夜神が喧嘩をしていたり、天空神のくしゃみで使っていたシャーペンが折れるなど様々な妨害行動が翔の自室で行われていた。


神力を使い、折り紙を次々と折り鶴に変換していく天空神。

気づけば机の上には、すでに百羽を超える色とりどりの鶴が並んでいる。

本人は満面の笑みで、どこか誇らしげだ。


一方の翔は、机に突っ伏し、完全に魂が抜けた状態だった。

肩を震わせ、もはや嗚咽に近い声を漏らしている。


(翔がここまで絶望するなんて……珍しいわね)


天空神は本気でそう思っていた。

普段は冷静で、なんだかんだ要領もいい翔が、ここまで追い詰められている姿はあまり見ない。


彼女は少し考えたあと、

「励まそう」という結論に至ったらしい。


そっと翔の肩に手を置き、明るく言う。


「大丈夫よ。元気出しなさい!

ほら、特別に千羽鶴をあげるわ!」


神様あんたのせいだよぉぉぉ……うっ、うっ……」


翔の心の叫びは、しっかり本人に届いていた。

だが――


「では、試験の準備をしてください」


教師の落ち着いた声が教室に響いた瞬間、

翔の体がビクッと跳ねる。


(翔って頭は悪くないはずなのに……どうしてこんなに怯えてるのかしら?)


天空神は真剣な顔で首を傾げる。

まさか、日頃の自分の言動や勉強妨害が原因だとは、露ほども思っていない。


――それが一番、恐ろしい。


「……開始!」


チャイムが鳴り、答案用紙が配られる。


(この感じ……懐かしいわね)


天空神はペンを持ったまま、問題文を眺める。


(昔の魔法発動試験みたい……。たしか四千年前くらいだったかしら。死者を蘇らせる魔術の実技で――失敗したら国が一つ消えるとか言われてたっけ)


そんな物騒な記憶を思い出しながら、彼女はどこか楽しそうに微笑んだ。


「……神様、完全に自分の世界入ってる……」


翔は答案用紙を前に、遠い目をする。


この二人の温度差は、

縮まるどころか、ますます広がっていくばかりだった。


――どうなる、中間試験。⸻


50分後


「そこまで! テストは後ろから回収します」


教室が一気にざわつく。


「できた?」


「難しかったよね……」


そんな声の中、天空神は晴れやかな顔で言った。


「私、けっこう自信あるわ!

九十点はいけたんじゃないかしら!」


「……もうダメだ絶対点数落ちた……」


翔はそう呟きながらも、すでに次の教科のテキストを開いていた。

だが、視線は文字を追っていない。


(……ちゃんと解けたかな……)


心配が先に立ち、ペンが進まない。


カタカタカタカタ……


無意識に机を叩く指が、彼の緊張を物語っていた。


「翔? 大丈夫?」


「大丈夫なわけあるかぁぁぁ!!」


果たして、どうなる中間試験!?

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