第16話 創造神の過ち
2章開幕
いつも通りの朝だった。あの時までは、、
「今日曇りじゃん!傘もってこ!!」
「今日降水確率50パーらしいから折りたたみで良くない?」
そんなことを言いながら翔と一緒に学校へ向かう途中、天界から今まで聞いたこともないほどのアラート音が響いた。
ビビビビビビビビビビビビビビビ
『これは……天界の緊急招集サイン!?』
天空神の脳裏に、即座にそれが刻まれる。
天界で非常事態が発生した時、全神に発せられる絶対命令。
それが今、鳴ったのだ。
「翔、ごめん。少し用事ができた。……またあとでね」
そう言って、天空神は即座に天界へ移動する。
そこにいたのは、創造神だった。
五大神の頂点に立つ存在が、珍しく深刻な表情を浮かべていた。
「堕天使たちが……宣戦布告してきた」
その言葉に空気が凍りつく。
堕天使――それは五千年に一度の頻度で神界へ牙を剥く、最古の敵。
五大神が世界を創造するよりも遥か昔、天使たちと堕天使たちは魂だけの存在として争っていた。
だが、神々がこの世界を“形作った”ことで、彼らは肉体を得てしまった。
それが、創造神自身の“過ち”でもあった。
実際五大神がまだ天使だった時、2度の大戦争を経験している。
「油断していた……まさか、ここまで動くとは」
堕天使の中でも、今回の要注意人物は六名。
すでに天使軍の編成が始まっていたが、敵の侵攻速度は想像以上だった。
そのとき――。
「敵襲です!!」
最初に門に突っ込んできたのは、見た目が十歳ほどの少女。
だが、その“中身”は明らかに常軌を逸していた。
瞬く間に、空間が歪む。
神々は“歪みの迷宮”へと閉じ込められ、バラバラに分断された。
その空間はまるで現実世界のような異常な空間だった。
そう五大神達が閉じ込められた場所は仮想世界だったのだ。




