第15話 閉会式でも神は油断しない
体育祭も終わりに近ずいていますね。
「騎馬戦、勝ったぞーーーッ!!」
「うおおおおおおお!!宙サイコー!!」
「誰か!!誰かあたしの背中の汗を拭けーーー!!かみっっっ、、私は塩分に弱い!!」
勝利の興奮が冷めやらぬ中、俺たちは熱気そのままに校庭の端で記念撮影。
…のはずが。
「ハイチーズ!」
\バチッ/
「って、なんで落雷起きてんだよ!?神力でカメラ焼くなァァ!!」
「だって……うまく笑えなかったから……神の威厳的に……」
「ポーズとか関係ないのよ!?地球の法律守って!?」
⸻
⸻そして、閉会式。
全校生徒が並ぶ校庭。空には夕焼け、俺の足は棒。
ああ……立ってるだけで、内臓が泣いてる……。
「翔、見て。見てよ。ほら、うちのクラスの女子、7人くらい意識飛ばしかけてる」
「お前はなんで他人の意識ばっか観察してんの!?見守り天使かよ!!」
「あと、先生の魂が2割抜けかけてる」
「やめろそれ以上言うな心配になるから!」
そんな中、校長先生が壇上でマイクを握った。
「え〜〜〜本日は皆さん、お疲れ様でしたァ……」
「きた!この“え〜”で6分稼ぐ男!!」
「翔、覚悟して」
「何の?精神崩壊!?」
校長の話は、
・明治時代の体育の話
(校長生まれてません)
・健康とは何か
(校長の好物はポテトチップスとカップルラーメンです。)
・孫の話
(なんで!?)
の3本立てでお送りされました。⸻
「……長かったな……」
「何年分喋ったのかしらね……」
「俺の寿命5億年は削れた気がする……」
「私は途中から無我の境地だったわ。さっき転生しそうになった」
「天界に帰る準備するな」
⸻最後の行進
「では〜閉会式を終わります。代表は校舎まで行進〜」
「おい翔、最後まで気を抜くなよ。ここでズッコケると学年LINEに晒されるからな」
「この人生の賭け、なんなん!?」
整列。行進。
全員、疲労で足がバグってる。リズムは崩壊。
ドン!ドン!ズンチャ!ズチャ!
「……なんか軍隊がバグったみたいになってるけど?」
「たぶん俺たち全員、魂が限界超えたんだよ……」
⸻⸻解散後
体育祭が終わった後の空気は、青春と汗と筋肉痛の残り香で満ちていた。
「翔、あたし頑張ったでしょ?」
「いやお前、途中で飴食ってたぞ?」
「神にも糖分は必要なのよ……」
「……お疲れ、天空神。」
「うむ!お疲れ人間!」
笑って、拳を合わせて、
俺たちはボロボロの体を引きずりながら帰路についた。
「あんたたちなにやってんのよ!!汗臭いわね」
「何言ってんだよ聖夜神!!お前校長の話1回聞いてみな!?転生しそうになるよ!?」
――こうして、
神と人間の、ちょっとズレた体育祭は幕を閉じた。
「ん?翔、バカ女ー!」校長の話は、
・明治時代の体育の話
・健康とは何か
・孫の話
の3本立てでお送りされました。
⸻
「……長かったな……」
「何年分喋ったのかしらね……」
「俺の寿命3日は削れた気がする……」
「私は途中から無我の境地だったわ。さっき転生しそうになった」
「天界に帰る準備するな」
⸻
⸻最後の行進
「では〜閉会式を終わります。代表は校舎まで行進〜」
「おい翔、最後まで気を抜くなよ。ここでズッコケると学年LINEに晒されるからな」
「この人生の賭け、なんなん!?」
整列。行進。
全員、疲労で足がバグってる。リズムは崩壊。
ドン!ドン!ズンチャ!ズチャ!
「……なんか軍隊がバグったみたいになってるけど?」
「たぶん俺たち全員、魂が限界超えたんだよ……」
⸻
⸻解散後
体育祭が終わった後の空気は、青春と汗と筋肉痛の残り香で満ちていた。
「翔、あたし頑張ったでしょ?」
「いやお前、途中で飴食ってたぞ?」
「神にも糖分は必要なのよ……」
「……お疲れ、天空神。」
「うむ!お疲れ人間!」
笑って、拳を合わせて、
俺たちはボロボロの体を引きずりながら帰路についた。
――こうして、
神と人間の、ちょっとズレた体育祭は幕を閉じた。
「翔、バカ女ー!」
「なんだよおい聖夜神」
「なんかココ最近夕方空が茜色と灰色っぽくないー?」
「そう?夏に近ずいてるからじゃね?それより、翔お腹すいたー!!動いたからいっぱい!」
「わかったよ大食い神。今日はとんかつだ。」
「私は天空神だ!!ってあれ?確かに聖夜神の言う通り空変じゃないか?」
天空神の言葉に翔は空を見るが、、
遠くの空──一瞬だけ、まるで“空にヒビが入ったような”黒い筋が走った。見間違いかと思ったが、それは確かにあった。
「……今、見えた?」
「え……? なにも……」
翔には見えていない。
しかし、天空神には“そこに何かが割れかけている”感覚だけが残った。
(……嫌な感じがする)
……誰も知らないところで、
静かに“神の均衡”は、崩れ始めていた。
「第二章 神々の狂い始める歯車」──開幕。




