リローデット
「……もう一度書けるなら、今度はもっと上手く書けますように……」
矛盾者が紡いだ物語 それは死を願い求める狂気の幻
すなわち、「幻狂死願」
矛盾者がかつて紡いだ物語 頭蓋骨は何を見て笑うのか
すなわち、「首吊り遺体の遺詩」
矛盾者が過去に負った傷の物語 仮面を付け合う愚かしさ
すなわち、「心の傷 被害者の仮面と加害者の仮面」
矛盾者の怒りを書き記し 現在はただ茫然と立ち尽くすしかない物語
すなわち、「無明の闇」
矛盾者が書き送った物語 それはかつての詩をまとめた物語
すなわち、「追憶の詩」
されど、矛盾者が書き送った物語 それは酔い痴れる世界に対するもの
すなわち、「世界への復讐」
かつて矛盾者が願った思い それはかつての別れの詩
すなわち、「天上の海に」
矛盾者がかつて刈り取ったもの それはかつての報い
すなわち、「収穫の別れ目」
かつて、矛盾が紡いだ滅びの物語
生き残るものは誰もいない残酷な物語
すなわち、「滅びゆく世界 二人の魔王」
かつて矛盾者が紡いだ真実と改竄 救われるべきは誰なのか
すなわち、「真実と改竄の物語」
かつて視た幻想を現在も見続けている
矛盾を抱えたまま ただ生きて
残酷な詩だとしても 私は紡いでいこう
それこそが私のリローデット