表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

支配者

『支配者』は魔王ナトに勝ってしまったばっかりに『支配者』に不名誉な読みを与えられてしまう。

正直めちゃめちゃ悔しかった。


負けたことは今までにたくさんあったがこれほどまでに圧倒されたのは生まれて初めてだったからだ。


実はあの戦闘中には様々な罠を仕掛け、ばれないように多彩な攻撃を仕掛ける予定だったのである。

あの宰相すらもこれで一度だけ膝をつかせたのにムトには全く効かなかった。

むしろこっちも周囲に多数のわなを仕掛けられ防御中にも結界を破壊する魔法を的確に破壊する必要があったのだ。


あれほど緻密な魔法戦もまた初めてだった。だからこそ生まれて初めて悔しいと思ったのだった。


それからというもの「再戦だ!」と俺は毎日彼女に戦闘をねだるようになった。彼女も彼女で付き合ってくれるので毎日のように俺等は戦い合った。


…ところで魔族には強き者に従うと言う考えがあり、勝負で負けた場合はなんでも言うこと聞くらしい。

らしいと言っている通り分かると思うがそんな義務は全くない。

確かに一般的に魔族は強者に従う性質があり、そのおかげで魔王国が成り立っている。


しかしそれは義務ではないのだ。だからこそ魔王国は日夜、下剋上を求めて暗殺が耐えない。


兎も角、そのデマが原因で級友達はナトへのお願いはムトを通せば聞いてもらえると思い込むようになり、やがてナト関連の事は全部ムトに任せようと言う風潮が広まった。


結果ムトはナトの保護者のような扱いになってしまったのだ。


そしてついに彼女はコントローラーと呼ばれるようになった。そう。『支配者』(ドミネイター)ではなく、魔王を操る『支配者』(コントローラー)ある。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ