第14話 (4/9)
大人たちは、四人全員に同等の責任があると判断した。
そのため、罰として今後数週間、清掃員たちと共に街のごみ拾いを手伝うことになった。
処罰が言い渡された後、他の三人は家へ帰り——
広間には、園香と母だけが残された。
「もう、お気に入りは決まった?」
突然の問いに、園香は困惑する。思わず、両手を背中で組み、片頬を膨らませた。「さあ……まだ分からない。」
ロッセレーヌは苛立たしげに鼻根を指で揉む。まるで、これから襲いくる頭痛を追い払うかのように。「私はただ、誰が一番気に入っているのか、それを教えてほしいだけよ。必要な準備を進めるためにね。」
「分かんないよ!」園香ははぐらかすように言う。「みんな好きだもん。」
「でも、結婚できるのは一人だけよ。」母の声が鋭くなる。「そして、私たちの立場を考えれば、誰が最もふさわしいか分かるでしょう?」
——もちろん、分かっている。母は、何度もその話をしてきたのだから。
「これは、感情の問題じゃないのよ、園香。これは、人類の未来に関わること。感情ではなく、理性で決めなさい。」彼女は、一息置いた後、言葉に力を込める。「他の者たちは戦争をする。だが、お前は——結婚するのよ。私を失望させないで。」