第13話 (3/3)
約10年前
第14,595年、
光時の61日目。
「今日はおとぎ話をしてあげるわ。」
エノリアは彼のベッドの端に座り、1冊の本を手に取り読んで聞かせた。
彼女からはガーデニアの香りが漂っていた。
フレームが物心ついた頃から、この香りは彼の母親そのものだった。
「昔々、モンスターと人間が地表で平和に暮らしていた頃がありました。そこにはたくさんの花が咲き乱れ、誰もが十分に食べ物を持ち、楽園のような生活を送っていました。しかし、氷河期が訪れると、すべての花が枯れ果て、大陸は雪の白い布に覆われました。みんなが飢えに苦しむ中、モンスターたちは人間を食べようと思いつきました。ですが、人間のリーダーであったヘゾがこの計画を阻止しました。ヘゾは人間を守るため、モンスターのリーダーであるアイスドラゴンのモナンと激しい戦いを繰り広げました。モナンは敗北し、致命傷を負いました。そして、モナンはこう言いました。『お前たちの勝ちだ。私を食べて生き延びろ。』モンスターに勝利したことで、ヘゾは人間の絶滅を防ぎました。人々は何とか生き延び、ついに隠れ家――火山イニオ――を見つけることができたのです。」
「母さん ?」
「なあに?」
「その腕、どうしたの?」
彼の母親は一瞬動きを止め、悲しげに目を伏せた。「それは、もうすぐあなたたちとお別れしなければならないという意味よ。」
「どこに行くの?僕も一緒に行けないの?」
彼女の目には涙が溜まり始めた。「絶対についてきてはいけないわ、フレーム。」彼女は近くに寄り、彼をしっかりと抱きしめた。
第2部をお読みいただき、本当にありがとうございます!
次の章からは第3部がスタートします!(〃^▽^〃)
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また、この物語には10通りのエンディングがあるのですが、どんな結末になるのか、皆さんの考えや予想をぜひ教えてください!
きっと他の読者の皆さんも、それぞれの理論や推測を知るのが楽しみだと思います。そして、もしかすると…あなたの予想が当たっているかもしれませんよ?(๑•̀ㅂ•́)و✧
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