第13話 (1/3)
エンギノの証言を受けて、フレームとモスは再び尋問を受けることになった。
猟師たちは2人を西部の駐屯地へと連行し、そこでそれぞれ別々に取り調べを受けた。
1時間もしないうちに、フレームは窓のない部屋に座らされていた。
部屋には一つの裸電球が吊るされ、その明かりの下、彼の正面には厳しい表情を浮かべた男が座っていた。
その男の片方の目はガラス製で、目のくぼみの中で光を反射しており、まるで警告を発しているかのようだった。
「俺の甥に向かって発砲したのか?」と、その将軍は鋭い視線をフレームに向けた。
「はい。」とフレームは答えた。
「なぜそんなことをした?」
フレームは黙り込んだ。
「質問してるんだぞ、ゴスター・ジュニア!」
その時、ドアがノックされ、一人の猟師が入ってきた。
「将軍、事件の真相が判明しました。」その伝令は将軍の近くまで進み、状況を説明し始めた。フレームの位置からは、その会話の内容は聞こえなかった。
「分かった。」と将軍は短く答えた後、フレームに向き直った。
「お前は行っていい。」
戸惑いながらフレームは立ち上がったが、頭を上げることはなかった。彼は謙虚な態度で視線を下に向け、自分の感情が顔に出ないよう隠したかったのだ。
廊下の外ではテロンが彼を待っていた。
「フレーム、次はもっとよく狙いをつけるんだ。お前のミスで命を失うところだったんだぞ。分かったか?」
フレームは彼が何の話をしているのか分からなかったが、とりあえず「はい」とだけ答えた。
「それから、手紙が来ているぞ。」テロンは彼に封筒を手渡した。
困惑しながらフレームはそれを受け取り、食堂へと向かった。
なぜ自分が罰を免れたのか、彼には全く見当がつかなかった。父親が何か口添えでもしてくれたのだろうか?
本来なら、エンギノがしゃべった以上、彼は停職処分になっているはずだった。
食堂の前でフレームはモスに出会った。
二人の視線が交差した瞬間、フレームは誰が本当に自分のために動いてくれたのかを悟った。
「また俺を庇ったんだな。」
モスは否定しなかった。
「どうしてだ?」
「どうしてあのままイエティに俺を置いていかなかったんだ?これでお互い様だろう。それに…」モスの視線がフレームの右腕に移った。長袖のセーターで覆われている部分だ。
「気づいてたんだな。」フレームは小声で言った。
「服を火で乾かしている時にな。」
「それが理由か?俺を哀れんでるのか?」
フレームは笑い始めた。その笑いはどこか少しヒステリックに聞こえたかもしれない。
「それだけじゃない…」モスはぼんやりと出口へ続く廊下の方を見つめていた。「あのクソみたいなソースに何が入っていたのか、知るための唯一の手がかりがお前だからだよ。あのコショウユリ用のやつだ。」
ちょうどその時、扉が開き、エンギノが食堂から出てきた。
「ゴスター!」パブロンさんは怒りのこもった声で唸った。「言っておくが、お前の言い訳なんて信じてないからな!モスなら騙せるかもしれないが、俺は違う!次に俺の邪魔をしたら、ぶっ殺してやるからな!」エンギノは怒りに任せて二人の横を通り過ぎようとした。その際、わざとフレームの肩にぶつかろうとした。
フレームは身をかわし、エンギノはバランスを崩してそのまま仰向けに倒れた。
モスは目をくるりと回し、ため息をつきながらエンギノに手を差し伸べた。
しかし、エンギノはその手を軽く叩き払い、自力で立ち上がった。
「やめろ!お前の助けなんかいらない!」エンギノは立ち上がると、二人に背を向けてその場を去った。
モスは額に手を当てて呟いた。「まったく…。こんな調子じゃ、そのうち本当に大怪我をするぞ。」
「頼みがあるんだ。」パブロンさんが去った後、フレームがモスに向かって言った。「これ、黙っていてくれないか?」
彼は右腕を指さした。
「俺には関係ないことだ。」とモスは言い、その後少し間を置いて続けた。「だから…」
フレームは感謝の気持ちを込めてモスにうなずいた。