第12話 (7/7)
1週間にわたり、彼らはエンギノを探し続け、地表全体をくまなく捜索したかのように感じられた。
最初、パブロン家の人々は彼の死を受け入れようとしなかった。そのため、ますます多くのモンスター猟師が動員され、貴族である彼を救出しようとした――何しろ彼はニューシティの4大富豪の一つに属する家の出身だったのだから。
しかし、行方不明から10日目にして、エンギノは死亡扱いとなり、捜索は終了した。
それから全ての部隊は最寄りの西側の隔離ゲートに戻り、そこでひと息つくことになった。
エンギノの消失は、フレームに大きな負担を強いていた。彼は自分のせいだと責め続けていた。
そんな彼を驚かせたのは、モスが彼を責めることはなかったということだった。
「アイツは本物のバカだ。」とモスは言った。「最初から自殺願望があったんだろうよ。」
その言葉を口にした瞬間、隔離ステーション内にゲートの開放を告げる信号音が鳴り響いた。
興奮した猟師たちは一斉に席から飛び上がり、建物を抜けて外にあるゲートへと駆けつけた。
「おい、お前ら、俺がいなくて寂しかったか?」
内側のゲートが開くと、そこに立っていたのは血まみれのエンギノだった。
「よぉ、ゴスター。どうやら無事みたいだな、このクソ裏切り者が。」