第7話 (1/5)
モスはフレームを信用していなかった。夜、格納庫で彼を捕まえて以来、ずっと監視していた。実際、新卒のハンターはごく普通に振る舞っていた。
規則は守り、窓掃除からトイレ磨きまで、与えられた仕事をきちんとこなしていた。時折、彼は誰かから手紙を受け取ることがあった。それはこの場所では珍しいことではなかった。手紙を読んでニヤニヤしながら、「またゴドの母親か」とかなんとかつぶやくこともあったが、これも特に怪しい行動とは思えなかった。
モスの目に唯一奇妙に映ったのは、彼の食生活だった。フレームはいつも花ばかり食べていたのだ。主にルビーの花を好んでいるようだった。肉を食べない猟師──モスにはどうにも理解しがたい存在だった。
「またワンダーボーイをスパイしているのか?」
不意を突かれて、彼は振り向いた。
エンギノは笑顔を浮かべながら彼に駆け寄ってきた。寝不足の夜の痕跡が、目の下の黒いクマとなって顔に刻まれている。乱雑に後ろへとかき上げられた髪型は、アザミのトゲのように跳ねていた。アンダーカットから抜け出した2、3本の反抗的な髪の毛以外、顔にかかるものはなかった。
「誰かが自分より優れているって、そんなに気に入らないのか?」
モスの内心が煮えたぎり始めた。なんて図々しい奴だ。
「バカ言うな!そういうことじゃない。それに、俺より優れているって何だよ?まずは俺が訓練でお前を叩きのめしたことを認めるんだな。」
エンギノはわざとらしく口を尖らせた。
「訓練では俺を倒したかもしれないけど、今日、誰が一番多くのモンスターを仕留めるか見てみようぜ。今度こそ、ゴスターとお前の二人を俺が打ち負かしてやる。」
モスは瞼を半分閉じた。
「俺たちは戦闘から外されている。俺たちの任務は、パトロールの一環として国家魔導士を護衛するだけだ。」
「だから何だよ?モンスターが俺たちを襲ってきたら、戦うしかないだろ。それはテスロだって分かっているはずだ。」
彼の赤い瞳は無謀にも輝き、まるでその中に炎が燃え盛っているかのようだった。
「戦うかどうかなんて選べるもんじゃないだろ。」
「だからって、わざわざ挑発する必要はないだろ。」モスは歯の隙間から押し出すように言った。「暴力以外の道だって時にはあるんだ。お前の戦闘狂ぶりのせいで、俺たち全員が危険にさらされるんだぞ。俺は、お前のエゴに付き合って死にたくなんかない。」
「はいはい。」エンギノは両手を頭の後ろで組みながら言った。
その鋭い視線は、南部の水門駅のホールを滑るように移動した。そこではモンスター猟師たちが、軍曹の次の指示を待っていた。
「あ、兄貴がいる!おーい!キエロ!」
キエロ・パブロン中尉は完全武装で部屋に入ってきた。他の仲間たちと共に。
彼の髪は弟のものと同じように漆黒に輝いていたが、無造作に後ろに跳ねたエンギノとは違い、キエロのボサボサの髪は額に垂れていた。
パブロン一族の中でも、キエロは特にがっしりとした体格をしていた。その筋肉の塊は、スーツの布地を通してもはっきりとわかるほどだった。
モスは、彼の体重がどれほどあるのかなんて考えたくもなかった。キエロのベルトには肉切り包丁がぶら下がっていた──解体班のハンターらしい武器だ。
モスは彼のポジションをうらやましいとは思わなかった。後片付けなんて性に合わない。モスは攻撃班に配属されたことをむしろ誇りに思っていた。
エンギノのように熱くなって危険に飛び込むつもりはなかったが、それでもモンスターに積極的に立ち向かえることは重要だった。
エンギノを見つけると、キエロはうんざりしたようにため息をつき、目をそらした。
「お前たち、まだケンカしてるのか?」モスが皮肉っぽく言った。「驚きもしないけどな。」
「いやいや、兄貴はいつもこんな感じだって。」
そう言うと、エンギノはモスを置いて、兄貴をからかうために向かっていった。
その後ろから、三人の国家魔導士が入ってきた。
彼らは白い雪用スーツの上に、長い黒のマントを羽織っていた。その布にはっきりと刺繍されたのは、氷の薔薇の紋章だった。
国家魔導士が普通の魔導士と違うのは、その地位だ。第一、第二、第三国家魔導士という三つのポジションは、魔導士たちの間で非常に憧れられていた。
その役職に選ばれた者は、一生金銭的に困ることはない。
モスは無言で彼らを観察した。その様子はまるで、物質的な不足を二度と経験しないだろう幸運の花のようだった。
一人目は、長いモスグリーンの髪を持つ女性。鮮やかな緑色の目が緊張した様子で部屋を見回し、まるで危険を探しているようだった。
二人目は、バーガンディ色の髪をした小柄な男。モスの胸にも届かないほどの背丈で、少年のように見えた──その骸骨のような顔を除けば。
三人目は、自分とそう年の変わらない少女だった。
彼女のボサボサの髪は、まるで銀河がその中に隠されているかのように輝いていた。
ふっくらとした唇、小さな鼻、そして一度誰かを失った者だけが持つ特有の眼差しをしていた。
モスはその視線をよく知っていた。毎朝、鏡の中にそれを見ているからだ。