第46話 (4/4)
エコーは背後から忍び寄り、モスの二丁目の武器をくすねた。
そして、その持ち主に向けてサンダーガンを突きつけた。「お前たちは速いな」とエコーは認めた。「だが、光よりは遅い。」
モスは死を待たなかった。即座に体をひるがえし、国家魔法使いの顔面に蹴りを叩き込んだ。
エコーは地面に倒れた。
同時に、モスの肩にエンターフックが突き刺さった。彼は苛立たしげにため息をついた――蹴った相手は幻影だったのだ。
その間、フレームも黙ってはいなかった。彼もまたフックを放っていた。聴覚の判断によれば、それはエコーの腕に命中したはずだった。ワイヤーはピンと張り、今にも通電されようとしていた。
膠着状態。
「これより国家の任務を遂行する」とエコーは宣言した。「好きに引き金を引くがいい。だがお前には俺を殺す覚悟などない。敵を容赦するような奴に、この世界を良くすることなどできはしない。」電流の強さが増していくカチカチという音がフレームの耳に届いた。
モスは肩のフックを振りほどこうとしたが、外れなかった。鉤爪は肉にしっかりと食い込んでいた。
ダイヤルは限界まで回され、カチリと音を立てて止まった。今、エコーがボタンを押せば、モスは確実に殺されるだろう。
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【 フレームはどうすべきか? 】
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❖ 第8A部「エコーを殺す」❖
❖ 第8B部「エコーを殺さない」❖
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