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第36話 (1/6)

　3年前

　14,602年

　闇の時代第82日

「氷河期が人類を襲ったとき、暗黒時代が始まりました。深刻な食糧不足により、遊牧民たちは互いを食べるようになったのです。この人食いの時代は数十年にもわたって続きました。私たちはこの歴史の一章を『血塗られた世紀』と呼んでいます。この時代、人々は自分たちよりも強大な敵――モンスターを打ち倒し、その肉を食べるための新たな方法を編み出しました。革新的な狩猟技術のおかげで、人類は生き延びることができ、極端な気温変化が始まる前に火山イニオへと逃げ込みました。こうして地上での生活は不可能になったのです。」

　教師は黒板に時間軸を描き、さまざまな温度の数値を書き込んだ。

　フレームはきちんとそれをノートに写し、メモを取りながら聞いていた。

　ゴドが手を挙げた。

「じゃあ、僕たちの祖先はみんな人食いだったの？」

　教師は頭を垂れ、しわくちゃの顔に影を落とした。

「生き残った者は皆、人食いの子孫だ。」