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第33話 (7/15)
ネオンは雪の子のあとを、こっそりつけていた。
夜が更けるころ、彼は彼女がある路地で冷たい石の上に横たわり、眠ろうとするのを見届けた。
――まったく、信じられない奴だな。
彼は慌てて孤児院に戻り、仲間たちにこう伝えた。
「今日はもう帰らない。場所はあとでわかるようにしとく。」
そう言って、大きめのバッグに荷物を詰め、再び外へと走り出した。
雪の子は、彼が戻ってきたときにはすでに眠っていた。
ネオンはそっと、彼女の頭の下に枕を差し込み、毛布をかけてやった。
そして自分の寝床をすぐ隣に作り、彼女の横で静かに横になった。