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アネックス・ファンタジア ~V配信者による、神ゲー攻略配信日記~  作者: 風遊ひばり
第六章 ~我、陽陰相見えて調和を望む~
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【クラン『ディー・コンセンテス』専用チャット】その3

評価・ブックマークありがとうございます!


カローナ:ミカツキちゃん、いる?


Mr.Q:ま、そうだよね。まずはミカツキちゃんに聞かないと


ヘルメス:二人はPKクランを潰しに行ったんだったか。どうだった?


Mr.Q:お前常にアネファンにログインしてんな……


ヘルメス:お前にだけは言われたくない


カローナ:どんぐりの背比べって知ってる?


Mr.Q:カローナちゃんにも言われたくない


ヘルメス:カローナにも言われたくない


スターストライプ:プロ2人に配信者だからネ、ゲームの中で生活してるようなものだろう?


Mr.Q:スターも同類なんだよなぁ……


カローナ:この言い争い不毛すぎるでしょ


ヘルメス:で、PKクランはどうなったんだ?


カローナ:もちろん壊滅させたわよ! 


Mr.Q:トップランカー7人に、カローナちゃんとミンストレル系ジョブ2人だからね。どうやっても勝てるに決まってるよ


カローナ:ただ、相手にアナザーアビリティ持ちがいて大変だったわね


ヘルメス:ほう


Mr.Q:あー、やっぱりあれアナザーだったんだ。助っ人に行けなくてごめん


スターストライプ:何のアナザー?


カローナ:ザ・デビルだって。空間転移連発してきてかなりヤバかった


Mr.Q:やっぱデビルかぁ。空間転移するって?


カローナ:身体の一部でも全身でも転移できるし、予兆もエフェクトも無しで発動だからヤバい。けど、視線で転移先がバレバレだった


スターストライプ:俺が欲しいアビリティだったネ……


ヘルメス:それは確かに強いな


Mr.Q:スターに持たせたら一番ダメなアビリティだろ


カローナ:スターストライプさんの火力が突然目の前に……怖すぎない?


ヘルメス:まぁティタノマキアが確定するだけで相当だけど


Mr.Q:ティタノマキアで思い出した! カローナちゃん【窮極の神技】使ってなかった!?


スターストライプ:確かに、最大速度ランキング1位って言ってたネ


カローナ:どうも、アネファン最速プレイヤーです


ヘルメス:言い方がちょっと鼻につくよな


スターストライプ:同じ【窮極の神技】持ちとして、ちょっと気になるネ


Mr.Q:スカンダ、だっけ? 使うとどんな感じ? あれコントロールできてんの?


カローナ:周りがゆっくりに見えてるからコントロールはできてる。あの時のアザミナさんの矢がカタツムリの速度に見えるぐらいって言ったら伝わるかな?


Mr.Q:早すぎんだろ……そりゃ最速になりますわ


ミカツキ:今来ました。遅れてごめんなさい


Mr.Q:おっ、こんばんは!


カローナ:ミカツキちゃんお疲れ様!


ヘルメス:謝らなくてもいいよ。見ての通り、どうせくだらない会話をしてただけだから


ミカツキ:私に聞きたいことがあるんですか?


カローナ:そうそう、どこから話したものか……


Mr.Q:結論から言うと、『胎動する世界樹ユグドラシル』を開始した。俺とカローナちゃんとスターでね


ヘルメス:えっ


ミカツキ:えっ


カローナ:正確に言うと、発生したのは他にも5人いるんだけどね。でもその過程が問題で……


Mr.Q:俺らが会ったのがダークエルフでさ、ミカツキちゃんは普通のエルフと一緒にいたよね? これ別ルートで同じクエストに繋がったんじゃないかって


ミカツキ:うん、エルフの皆に会ってクエストが始まったけど……


ヘルメス:エルフとダークエルフだから、絶対に無関係ではないだろうが……


Mr.Q:まぁそのあたりの考察は全部アーカイブに投げるけど、俺達のスタンスをはっきりしておきたいなって


カローナ:そうそれ! ミカツキちゃん、エルフとの会話の中でダークエルフの話が出なかった?


ミカツキ:言ってました。でも、ひどい扱いをされて追放されたって


Mr.Q:えっ


スターストライプ:んっ?


カローナ:あれぇ?


ヘルメス:どうした?


ミカツキ:何か変なこと言いました……?


Mr.Q:いや、違くて……ただ、こっちでダークエルフから聞いている話と違うなって


カローナ:そうなのよ。ダークエルフも、エルフから不当な扱いを受けて恨んでるって……不倶戴天って言ってたから相当だよ


ミカツキ:不俱戴天って何ですか?


カローナ:同じ空の下にすら居たくないと思えるほど強い恨み……って感じの意味かな


スターストライプ:なるほど……


ミカツキ:こっちはダークエルフにやられたって感じの話だったけど……ダークエルフも被害者側……?


ヘルメス:致命的な認識の齟齬があるな


Mr.Q:おっ、さすがヘルメス。インテリっぽい


Mr.Q:とにかく! ミカツキちゃんは、機会があれば俺達がダークエルフと接触したことを隠してエルフに色々と聞いてほしい


カローナ:無理しない程度でいいからね? 一人で無理そうなら、私かセレスさんならウンディーネ型の時にエルフと共闘してるから、顔ぐらいは通るかも


ミカツキ:分かりました。お姉さん達は?


Mr.Q:また何らかの方法でダークエルフともう一度接触する方法を考えるよ。エルフとミカツキちゃんとの関係は隠しながらね


ヘルメス:それと、今エルフの方とつながりがあるのはミカツキだけだろう? できれば他のプレイヤーに知られたくはないな


ミカツキ:うーん、ちょっと頑張ってみるね


カローナ:お願い! ダメそうだったら協力するからね!


ヘルメス:何か別の黒幕が居そうな感じだなぁ……


お読みくださってありがとうございます。

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