1.4原初人類と現代西欧社会の類似
例外多き未分化核家族
ただこれらはあくまで典型例なだけで例外は多数あった。
最も多い例外は、一時同居核家族となる。
これは婚姻後最初の数年を父母と一緒に暮らすものを指す。
家族内にカップルが2つあるため厳密には核家族ではない。
ただし時限的措置で、婚姻生活に慣れれば出ていくため核家族に分類されている。
このように家族型は厳密に分類し出すと無数に発現する厄介さがある。
とくに原初の家族システムはかなりの自由さがある。
離婚も多数ありカップル内も頻繁に変わり、同性愛のカップルも含まれることがある。
この核家族を基本としながらも例外を多数内包したものを未分化核家族と呼ぶ。
現在の欧米との相似
その自由さは実は現代人類の核家族にかなり似ていた。
大枠として原初人類は、現代と変わらぬ核家族・婚姻体制をしている。
そしてそれ以上に両者は、禁忌の種類でも極めて相似している。
先進国と言われる欧米は、性開放が進んでいるが、それでも近親婚と児童婚は禁忌だ。
欧米は近親婚、児童婚をする国を遅れた野蛮な風習とみなしている。
歴史的な経緯から言えばこれは逆で、児童婚と近親婚は比較的新しい習慣となる。
つまり西欧の倫理観は、核家族の倫理観を強化したものといえる。
そして現代の倫理観とは、実は原初の倫理観のリバイバルということもいえる。
なぜこのようなことになったのか、というのはこの文章の大きな主題の一つになる。