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0.1家族システム研究の始まり
家族システム
家族システムとは家族の形態の事である。
世界には大枠として3つの家族形態がある。
最も知られた家族形態は父母のカップルの下に幼少の子供がいる核家族だろう。
他にも日本にも多い、祖父母、とその長男家族が同居する形の直系家族もある。
直系家族では遺産相続も長男がすべて引き継ぐ形を取ることが多かった。
日本ではほぼないが、他に世界には共同体家族という形態もある。
これは父母のもとにすべての男の子供が残りそれぞれが家庭を作る形を指す。
また共同体家族の父が死んだ場合、遺産は男の子供の間で共同に分配される。
心象の背景にある家族の形
家族の形態が重要なのは、その個々人の心象に決定的な影響を与えるからだ。
幼少期よりもっとも身近に接する家族のシステムが、個々人の中に型を作る。
人は他者がいなければ決して自己を確立できない。
故に最も身近な家族の形態が個々人のかなりの部分の好悪を作るのではないか。
このような仮定が欧米で生まれ、検証が始まった。
年代的には1900年代頃からの模様である。