3.叔母の家です
ご覧いただきありがとうございます。
前世の記憶が出てきて呆然とする私を叔母は抱きかかえて、連れられる事数十分
賞賛すべき体力と筋力!!
一人暮らしの叔母の家に到着した。
父も母も揃っていた頃は、家族で叔母の家に遊びに行く事もあったので懐かしい。
36歳になる叔母はこの村では珍しく、ずっと独身で、自分で仕事をしながら生活をしている。
まず、私を椅子に座らせると、お湯を沸かした後、大きな洗面器を用意して
涙と鼻水とよだれでベタベタな私の顔を洗ってくれた。
その後で、牛乳とビスケットを出してくれたので、空腹の私はすぐに頂きました。ほんのりメープル味。
叔母はなんて言ったものかと、言葉を詰まらせながら話し出した。
「ノラ、お前のお母さんはね、最近ちょっと具合が悪かったみたいで…
ノラにひどい事言われてプッツンしてしまったのよね!」
結構直球で言われたな。
今思うと、叔母は昔っから雑だし、結構考えなしで話していたよね〜。
よく母親もムッとしていたのを思い出す。
「お手紙をもらったんだけどね、どこにいるかもわからないの。私もノラは可愛いし、しばらく一緒に暮らせるのは嬉しいわ。でも、私はお仕事で家を空ける事もあるし、また一週間後にはお仕事で何週間も出かけてしまうの。お仕事を辞めちゃうと、美味しい物を食べさせてあげる事もできないし、私とずっとここで一緒に住む事は難しいのよ。」
すっごく悲しい顔で叔母が言う。
迷惑かけてごめんなさい!!
「私はこれからどこにいくの?お母さんを待ってちゃいけないの?」
この村には孤児院はない。以前母親と町へ行った時に教会に併設された孤児院でバザーに参加した覚えがある。村をでなきゃいけないのか。
できるなら、叔母ともあまり距離は離れたくない。
精神が大人でも、人見知りだもん。
「このお家や、ノラのお家では待てないわね。
お母さんを待ちながら、私のところにいるよりも良い暮らしができるところを探すからね。」
私は何も言えなかった。
叔母は貧乏ではないが、あまり裕福ではないのは知っている。
でも食べ物にはお金をかけている。それも知っている。
子供を一人育てるのは大変だよね。
「大丈夫、なんとかするわ。すぐに私も会えるところで探すからね」と言いながら抱きしめてきた。
叔母の体温と言葉で、安心したのか身体が勝手に大きく息を吐いた。
今日、ぼんやりとだが前世の記憶を思い出し、泣き叫んでいた身体も心もくたくただ。
そもそも転生自体が一大事だし、もうなんでも来い
と思いながら、意識を手放した。




