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1.置いて行かれました。思い出しました。

ご覧いただきありがとうございます。

小鳥の囀りを聞き、窓から顔を覗かせると、風で庭の木の緑の葉が揺れ、色とりどりの花が咲いているのが見える。

雑然と多くの物が置かれている古い木製の机の上に置かれたビスケットと紅茶と呼んでいいのかもわからない程薄い、茶色の飲み物を飲みながらため息を吐く。


これからどうなるのだろうか。


現世での私、ノラが前世の記憶を思い出したのはつい一週間前

母親が5歳の私を置いて失踪したショックからだった。


母親の2歳年下の妹、ノラの叔母にあたる人が息を切らしながら、慌てた様子で我が家に突撃し、大泣きしているノラを発見。

こんなに大声で泣いているのに、近隣住民は知らん顔。

過呼吸を起こして息も苦しそうなノラを抱きながら、なだめたあと、しゃっくりをしているノラに、母親はしばらく帰ってこないから、私の家に連れて行くと言った。

しばらく帰って来ないと叔母は言ったが、ノラには明確に、自分が母親に捨てられた事がわかってしまった。

その瞬間、人格のスイッチが入れ替わったかのように私がでてきた。


現世での名前も顔もはっきりとは思い出せないんだけど、経験した事は思い出せる。

大流行した感染症で、マスク生活 +8kg増量の記憶があるので、その頃の日本で生きていた事は確実。


今生きているところは19世紀末の欧米のようなのどかな村で、まだ電気などはなく、明かりにはランプを灯して生活をしている。

魔法を使える人とかはいない。電話はどこかにあるみたい。

シュベック国なんて、名前は聞いた事がなかったので、タイムトラベルではないと思う。

転生だよね?


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