とうめいな風に乗って
君にとって
もっともっと
わかりやすい懐かしさを
感じてほしいんだ
そんな
怪訝そうな顔を
しないでほしいんだ
ばらしてしまうと
あのときの君に
同じくらいの儚さを感じて
なんどもなんども
髪の毛を撫でてあげたかった
ほんとうは
壊れるか心配になるくらい
ぎゅーって
かたくかたく
抱きしめて
あげたかったんだ
あのときから
いちども変わったことのない
ぬけるような青空のような
ちょっと悲しい想い出をもった
でもだからこそ
優しすぎるほど優しい
君
君への想い
その切なさを
ほんとうは
じょうずな絵にして
画用紙に描きたいのだけれど
あるいは
じょうずな言葉にして
語るから目をみて
聴いてもらいたいのだけれど
そんなに器用な人ではないから
ただとうめいな風に乗って
君に届いてほしい
この想い
君にとって
いちばんに
わかりやすい懐かしさを
感じてほしいんだ
ふたりで
生きてた日々の
そして
これからも
ふたりで生きたい
そう
待ちつづけると
生きつづけると