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ワイルドワールドアドベンチャー  作者: セルド(ㆁωㆁ*)
大地の年10月
5/6

狼狩り

トータスの個室で目を覚ますと、強烈な空腹感に襲われる。

「お腹空いた!!」とのミドリの声がトータス内に響き渡る。

「食事をとるの忘れてた………。」



雀部を迎えに行きながら、屋台を探す。 

ウサギパイが売っていたので、買って食べた。

「鶏肉みたいだね?」

「何か、ハーブを使って臭みをとっているな。」

「昼の分の食事も買って置かないといけないね。」

「合流してからの方が良いだろ、雀部の分も要るし。」

「そうだね。」



「待ってたよ。」

雀部は、もう傭兵育成校の入口にいた。

「じゃあ まず名刺交換だな。」

「へぇ、フランちゃんってつけたのか。」

フランは、肩までの赤髪、瞳も茜色、体型は、リアルのままだ。

「職は、機甲士 機馬兵だよ。」

(機甲士はパワードスーツを着て戦う職、機馬兵はバイクや車等を操縦しながら戦う職だったはず。)

「この2つ選んだら特殊武装って言うのが選択肢に出てね?機甲鎧的にも機馬的にもいまいちなんだけど機馬が変形して機甲鎧を強化するんだよ、使い分ける事で小型から大型まで対処出来る………かもしれないって書いて有った。」

「結構、使い分けが難しそうだけどまぁ良いや、色々必要な物を買って行こう。食料とか………。」



「今回は、フランのおかげでウサギも楽に狩れるな。隣の狼の狩り場まで行ってみるか?」

「行ってみよう‼」

「ウサギだけじゃ飽きるしね。」




「2人共気を付けろ、この辺りからウルフやウルフリーダーも出てくるぞ。」

「ジャイアントラビットも結構居るね。」

「ミドリは、ジャイアントラビットに備えろ、俺はフランの掩護をする。」

《【指揮】のレベルアップ指揮下の傭兵に1人の能力が微上昇》

「フラン!早速、ウルフのお出ましだ!右前方、草むらの中!」

フランは、素早く反応すると機甲鎧の右腕に付いている小口径レーザー

をウルフに当てる。

そして乗っている4輪バイクで轢く、ウルフを倒した。



しばらくしてゲーム中の昼となったので、交代で食事にした。

ウサギの肉を使ったラビットバーガーにフライドポテト、紅茶がパックに入っていて、保温性が高いのかまだ温かい。

「ミドリ、左からウルフ3匹」

フランは、倉庫に機体を載せて機甲鎧を外してる最中の筈だ。

「俺たちも機甲鎧は、無理だけど装甲服とそれなりの武器ぐらい有った方が良いかな?装甲服の軽量タイプなら操縦の邪魔にならないし。いやまず優先するのはミドリとティガーの機体を載せて地中潜航が出来るハンガートレーラーだな。」

地中潜航は、安全にLOGOUTする為の機能で、艦艇には基本的に付いている。

このゲームには、街以外のセーフティエリアは 殆ど無いし必要な機能なんだろう。



昼食を食べ、ウルフとラビットを狩っていたら、そいつは現れた。

ジャイアントラビット並みの巨狼だ。

「WAWooooooooooo」

「ミドリ頼む‼」「フラン、ウルフ達が集まっている巨狼に注意して対処してくれ‼」

「【戦術】回避妨害」

【戦術】は、敵の行動を阻害する又は味方の行動を補佐する技能だ。

今回の場合、巨狼の回避行動を妨害する効果がある。

しかし敵に効果を与えるにはそれなりの行動が必要だ。

俺は、巨狼に向けてトータスを突撃させる。

ミドリの攻撃を避けていた巨狼の動きが一瞬、止まる。

ミドリは、その隙を見逃さず、レーザーマシンガンを連射しつつ、レールガンを撃つ。

巨狼の反撃は、しっかりタワーシールドで受け止めて、レーザーマシンガンを撃つが、避けられた。

しかし、避けた所に 横からレーザー攻撃が有り、とどめを刺した。

そちらを見ると、機甲鎧の上から 元は4輪バイクだったと思われるパーツを持つ装甲を付けて、大口径レーザーらしき武器を抱え込んだフランの姿があった。


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