初めての狩り
「確かスタート地点は傭兵育成校のグランドだったな。」
アオイが周囲を見渡すと、同じ服装ちした者たちが現れる。
「設定を変えよう………。ダメージ表示、グロ無し。痛覚、痺れ。名前、知人のみ表示。後は………。」
「お兄ぃ‼」
「す、ミドリか。」
「お待たせ……ちっさ‼」
「コンセプトは、子供艦長だ。」
「お兄ぃ皆んなは?」
「朱音、白兎、玄樹亀山は、初回販売分から洩れた。」
「雀部は、午前中は用事、虎枝は………」
「待たせたな!!」
「今来た所だ。」
「まずは名刺交換だな。」
「このゲーム、インベントリ無いんだよね。」とミドリが言い出す。
「どっかにアイテムボックス位有るかもだな。」其れに虎杖が応える。
「その為に陸上艦船がある。」
「虎君は、職何にしたの?」
「ミドリその前に名前を聞くべきだ。」
「俺は、ティガーにした。職は、機獣士と格闘家、将来的に虎型の機獣に乗りたいが、今は猫型のヴァリアントキャットだ‼ 武器はサンダークローR1ヒートファングR1」
「私は、機体を選べ無かったけど、スケルトンのタワーシールド、レーザーマシンガン、レールガン、全てR1」
「リトルトータス、武装無し。此れから 色々 拡張しなくちゃね。」
「さて、これからどうする?」
「「戦いたい‼」」
「じぁ駐機場に行こうか。」
「端末の案内によると、これが僕のリトルトータスか。」
駐機中のトータスは、トラックに甲羅が付いている様な外見だった、ただしガラスの様な物は無く脚まわりも下部中央の前 真中 後にキャタピラが付いていた。
「おう、艇長これから宜しくたのむ。」
「おやっさん、こちらこそ宜しく。」
「さて、待ち合わせ場所まで行こうかな。」
トラックと荷台の間から操縦室に入り主操縦席に座る。
端末を繋げ、事前登録したパスワードを入力、動力に火が入る。
モニターでおやっさんが所定の位置に居る事を確認してから。
「発進。」と艇内にスピーカーで知らせて、ゆっくりと動き出す。
この街、傭兵の街グランティアは、巨大な地下空間があり一般的な艦艇や巨大兵器の為の施設は、地下にまとめられている。
駐機場も待ち合わせ場所も地下にあり既に2人が待っていた。
「機体に乗っていてもモニターにパイロット名が表示されるのは便利だな。」
「お待たせ、早速だけど、行こうか。」
「ラビット平原、初心者向けの狩り場だけど……………。」
「この‼ 当たらね〜‼」
「こっちもバラ撒いて撃つても偶にしか当たら無いよ。」
「相手が小さすぎるから当てにくいだろうね。」
(仕方が無い、危険だけど………。)
操縦室を出て、扉を盾にして、レーザーガンでよく狙い、動きを予測して、2射 一匹仕留める。
《兎肉を手に入れた》
「これ、連続で六発までだけど、エネルギーが少しづつ回復してるな。一発分30秒ぐらいかな。」
いざという時まで、4発分は、残す様にして兎を狩り続けると
「お兄ぃの真似しよう‼」とミドリが機体のタワーシールドを盾に生身でレールガンを撃ち始まる。
「ちょ、ちょっとその盾、俺にも貸して。」
ティガーも後に続こうとしたが、
「この平原には、ジャイアントラビットて言う、人より大きいサイズの魔物も居るから機体で待機してくれ。」と言って指差しした。
そこでは、全員 機体から降りていたチームが機体を薙ぎ倒され、蹂躙されていた。
「ティガー来たぞ‼」
しばらくして こちらにもジャイアントラビットがやって来た。
「任せろ‼」
ティガーのヴァリアントキャットが
飛びかかり、サンダークローを食らわせる。
ジャイアントラビットが怯む、その間に顎を斜め下から攻撃、そして空いた首にヒートファング、ジャイアントラビットを倒した。