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転生犬語 ~杖と剣の物語~  作者: 館主ひろぷぅ
2章 ゼイタ動乱 からラストへ
50/50

11話 一気にラストへ4 【完結】

 エタるなら 終わらしてしまえ ホトトギス

<コンテリーガ攻防戦>

 再び一緒に戦うことになったミルミルとマリース。

 攻め寄せるガランドの兵に立ち向かっていく。


 敵将にカマルがいる。

 カマルを師と仰ぐイズミもいる。

 またライオンほどの大きさの獅子族、デッドを従える。


 デッドこそルナルナが探していた最後の召喚紙。

 凶悪なシリアルキラーの転生者で、獅子族になって人の味を覚えた。


 デッドとダルマが戦うが、相手は強くダルマはピンチに。

 召喚術師レナレナと召喚獣たちもデッド回収の為に参戦、しかし取り逃がす。


 カマルとミルミルが対決。

 先祖返りしたミルミルは昔より強く、また魔剣ヤン・クオンも奥の手を出す。

 ヤン・クオンは幾つものブレードが重なって構成されており伸縮自在。

 新たな必殺技でカマルを追い詰める。


 イズミとマリースが対決。

 操金術と操鉄術との対決。

 マリースもシルトと幾つもの戦場を経験してパワーアップしている。

 

 イズミは師カマルの恩に報いるため死を覚悟して戦う。

 しかしマリースには敵わず、重傷を負う。


 カマルはイズミを連れて退却。


 イズミ、カマルの腕の中で出血多量で死亡。


 カマルは人を憎み殺すことを快楽として生きていたが、愛弟子のイズミを愛していたことを悟り、泣く。

 ミルミルたちに新たな憎悪を感じながら獅子族デッドと共にいずこかへ姿をくらます。

 


<黒い森にて>

 コンテリーガの3城が陥落してまた一年が経つ。


 コンテリーガ王リュウキは市民の安全を約束して開城。

 リュウキやシャリオや他の武将たちは北の黒い森へ逃げた。


 退却と逃亡の混乱の中でミルミルとマリースを見失ったダルマはミサキとシャリオ夫婦と行動を共にする。


 シャリオ達はゲリラ戦を繰り返して転戦する。

 リュウキは旅に出ている。


 ガランド国の傀儡王が支配城国の慰撫と治定の為、巡回していた。

 ガランド王がコンテリーガにも来ることを知ったシャリオは残った兵を集めてコンテリーガ奪還を企てる。


<コンテリーガ奪還戦>

 コンテリーガに攻めたてるシャリオの軍。


 それに呼応する大陸の北端の巨人族の軍団。

 軍を指揮するのはミルミルだった。

 一年ぶりの再会に喜ぶミサキとダルマ。


「ところでマリースはいないのか?」


 ミルミルはマリースの居場所を知らなかった。


 攻城戦の中、城壁に金の翼を持つ天使が降り立つ。

 それこそがマリースだった。


 コンテリーガの民たちがシャリオの帰還に喜び共に戦う。


 ガランド国の傀儡王を追い詰めると、それは白い髪の少年だった。

 そして魔剣ガラン・クオンに乗り込む少年。


 少年とマリース、すれ違いはあったもののお互い惹かれあっていたが、お互い敵と知りここでハッキリと敵対となる。


 操金術師の千年の記憶を取り戻しパワーアップしたマリースとミルミルで魔剣ガラン・クオンを敗走させる。


 コンテリーガ城国奪還。


 時を同じくして、ゲリラ軍として転戦していたジャムハとバルバラがタトウズ城国とマオミエン城国を奪還。


<コンテリーガ城国内外>

 リュウキ王帰還。

 彼は旅をして各地のゲリラ部隊や諸国を味方につけていた。

 その中でも大きい軍は王城国と、西のシャイワール地方の勢力。


 シャイワール地方は多数の遊牧民族が争いあっていた。

 その中でテンガル=イルザーンが頭角を現し、シャイワールを統治しつつあった。


 シャイワールは馬より大きく凶暴な竜騎ドラグーンホースを産出する地。

 ドラグーンホースの騎馬隊は西からガランド国に大きく圧力をかけていた。


 各地の反勢力との戦いで疲弊し縮小するガランド国。

 コンテリーガ同盟軍も復活しつつあった。


 そんなある日。


 獅子族のデッドがコンテリーガ城国に現れサユを連れ去る。

 それを奪い返そうとした兄のロンが殺される。


 デッドを追っていくとサユを抱くカマルがいる。


「愛する者を奪われた痛みを返してやるぞ」


 おまいう。


 サユを殺そうとするカマルをマリースの操金術が狙う。

 死を免れたサユだが顔を斬りつけられ失明する重症を負う。


 カマルはデッドに乗って逃走。


<コンテリーガ城国内>

 サユが安静に寝ているベッドの側で泣くマリース。


 自分と魔剣が存在しているばかりに悲劇の連鎖が続くと。


 記憶を戻したマリースは打ち明ける。

 自分は少女マリーシャの身体に乗り移った、魔剣やダルマと同じ魔法種で意思を持った武器であると。


 ダルマは夢の中で度々、緑の目を持ち心を閉ざしたマリーシャと、金の目を持ち緑の目の少女を元気づけて説得するマリースと会っていた。


 次の戦いで魔剣ガラン・クオンを倒し、全ての魔剣封印すると決意。


「魔剣もマリーシャもどうでもいい!

 マリース、お前はどこにもいくな!」


 とマリースを抱きしめるミルミル。


 密かにミルミルを愛していたノラ。

 ノラはコンテリーガに来てミルミルとずっと一緒に戦っていたが。

 ミルミルはマリースしか愛してないと悟るとガランドに寝返った。


<第三次エリム河決戦・最終戦>

 風が強く雲が厚く天を覆っている。

 再びエリム河で対峙するコンテリーガとガランド。


 魔剣を制御した者が魔剣を他の者に分け与えると、狂わせることなく魔剣が使える。

 ガラントではガラント傀儡王が、コンテリーガではミルミルが多くの将や兵に魔剣を与えていた。

 この決戦の場に多くの魔剣が集まる。


 右将軍ジャムハ、左将軍バルバラ、ガクハの娘のアロマ、ミルミルやその他多くの将が最前線に立つ。

 中軍には王リュウキ、軍師シャリオとマリースが静かに立っている。


 ガランド軍には魔剣ガラン・クオンと白髪の少年とインゼル兄弟達。

 そしてカマル、デッド、ノラ、カロンが参戦。


 双方、全軍突撃。


 カマルとミルミルが対決。

 カマルは多くの魔剣を連環するが、ミルミルに斬られ死亡。

 イズミの名を呼びながら倒れる。


 ダルマはマリースと中軍にいるが、デッドがダルマを呼びながら近づく。

 ダルマが前線に出てデッドとダルマ、獅子族対決。

 両者相打ちで倒れる。


 ジャムハとバルバラの両翼が善戦してガランド軍を徐々に崩していく。


 ガランド軍で内紛。

 撤退を進言する次兄 マーシュと、撤退を命令する長男 イオニアス。

 撤退を良しとしない三男 アクセルは兄二人を斬り、軍の指揮を執る。

 アクセルは魔剣持ちになっていたので、魔剣に操られていた可能性もある。


 (長女 ヴァーリアは最後の戦いまで残っているかどうか定かではない。

 ミサキと対峙して負ける話がどこかで入ったかもしれない)


 夫であるアクセルの為に戦うカロン。

 薬漬けにした「ゾンビ兵」を繰り出し戦う。

 密偵部隊の手引きでガランド軍に潜入した獣人 リルジット。

 カロンに大量のパサルーを飲ませて中毒死させる。

 その後、リルジットは行方不明に。

 シュランガ地方に帰って医者になったという噂もある。


 アクセルの命令で出撃する魔剣ガラン・クオン。

 コンテリーガの前軍を薙ぎ払って中軍に迫る。

 狙うは操金術師マリース。


 ダルマは戦場を駆け回って色々な将が勝ち、または消えていく様を見る。

 敵大将アクセルの軍は、ジャムハとバルバラの軍によって潰された。


 ノラ、ミルミルの前に立ちはだかる。

 ノラはミルミルが好きだった、と告白。


「こうして真剣に向き合って勝てば、レイズはアタシと向き合ってくれるハズ。

 手足を斬り落としてでも、アナタを手に入れる」


 投げナイフで全身全霊で戦うノラ。

 長年の友に刃を向けるのをためらうミルミル。

 しかし最後には特攻するノラを斬る。


「アナタの手の中で死ねるなら、最高の幸せ」


 ミルミルに抱かれながら目を閉じるノラ。

 泣いてノラの遺体を抱きしめるミルミル。


 ノラの最後を見てマリースの元に駆けるダルマ。


 ガラン・クオンが迫ってくるため、中軍に後退の命令を出すリュウキとシャリオ。

 シャリオはマリースに後退を告げるがマリースは動かないと断言。


 ダルマがマリースの元に帰るとマリースは言う。


「ダルマちゃん、本来の姿に戻ったんだね」


 中軍がいなくなった地でガラン・クオンと対峙するマリース。

 マリースの身体から一本の細い金の糸が天に伸びている。


 その時厚い雲が晴れて、天空には巨大な金の剣が浮かぶ。

 マリースはここでずっと操金術を使い、空中で最終兵器を作っていた。

 10キロメートルにわたるその剣に戦場で散っていった魂が吸い込まれる。


「これがあなたのせいで散っていった魂たちの重さです。

 再び封じられなさい、ガラン・クオン!」


 剣を振り下ろすマリース。

 金色の爆発が巻き起こる。


 魔剣ガラン・クオンはその身で金の剣を受け止め耐えた。

 しかし魔剣を持つ鎧の腕が絶えれず壊れ落ちた。


 崩れた鎧の胸から出てくる白髪の少年。

 少年とマリースはお互いの名を呼ぶと。

 

 金の剣は無数に枝分かれして大陸全土に広がる。

 魔剣ヤン・クオンを筆頭に全ての魔剣に金の針が刺さると黒い球となって四方へ飛び散った。


「さようならです。

 みなさん」


 金の槍は少年の胸も貫き、少年は息絶えた。


「行きましょう、ダルマちゃん。

 全てあるべきところへ」


 マリースがダルマの手を取る。

 ダルマは魂魄となって生前の姿に戻っていた、デッドとの死闘の後に。

 19歳の少女の姿へ。


 マリースは肉体を離れてダルマと一緒に天へと昇る。


 狼の顔をした、右手を失くした女の傭兵が泣きながらマリースを追う。

 ダルマにはもう何もかもどうでもよかった。

 マリースと一緒にいられるならば。


 マリースは最後に下界に向けて言葉をかける。


「マリーシャちゃんをよろしく」


 地面に倒れていたマリーシャが目を開けて天を仰ぐ。


<終わり>


<その後>

 ミサキは「ガーネット商会」を「アイマリース商会」へと名前を変えて、夫の威光を傘に同盟国内の商業を牛耳る。


 ミルミルはマリーシャを連れて、黒い森の湖のほとりに砦を設けて孤児院を作る。

 マリーシャを外界から守るため。

 その砦で最強の愛弟子 サユ=ガーネットを育てた。

 ある男に負けて、その男と結婚をして子供を授かるが、それはまた別の話。


 ここまで読んでくれた方、がいるとは思えないですが。

 お疲れ様です。


 簡単なプロットはありましたが、ちゃんと書いてみると長いですね。

 これは文庫本100巻とかいくレベルです。

 ライフワークに出来るならそれもいいですけどね。


 速足で書いてから、主人公ダルマが空気になっています。

 それはダルマは元々この話の「観察者」の位置だったから。


 この物語のキャラたちはお気に入りのが多いので、別の話で活躍させたいですね。

 とりあえず話をコンパクトにまとめる能力を身につけないと。


 それでは、また。

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表紙

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ダルマ


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マリース

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ミルミル

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ミサキ

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