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前略  作者: 実嵐
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謳い文句と言い訳とデマ

きっとあの探偵事務所の所長は奥村に伝えているだろう。真っ暗闇に染まった世界が広がっている。繁華街に行くと有名なアイドルグループの活動休止が言われていた。それは活動休止なのか解散なのかと騒いでいる。実力のないアイドルのファンは勘違いしたかのように自分たちの応援しているアイドルの時代だとほざいている。世間からも認められていないのに、勝手に歌っているのだ。心が落ち着かないのだ。CDの売り上げ枚数が一時的に多いだけで勘違いしてしまうほどなのだ。胡散臭い商法でもかかったのだろうか。下積みらしい下積みを得ずに表に出てきた人ほど温室によって育てられたのと変わらない。苦労をしていない。したように見えるだけで大きなものじゃないのだ。そんなことを思いながら歩いていた。がやがやとしていて落ち着きないのは何時もと変わらない。心情まではわからないが、浮かれ切った輩の言葉は匿名でしか言えないのかと思うと立場もわからない自分だけしか思わないのだ。

「嘘でしょう・・・。心の支えがなくなった・・・・。」

ところどころでつぶやかれていた。ちっぽけな一歩を存在を必要としている人間が多くいるのだ。知らぬうちにライバルじゃないと気づいて改心した人達には認めているものがある。伊達にやって来たものじゃないのだ。そういうことなのだ。功績も勲章もないグループが一体何を成し遂げたのだと言い切っているのか。最初は食いついてくる人はいる。そのあとが大切なのだということも知らぬのが愚かなのだ。共感も得ないのに言っているのか。それは単なる幻想の世界なのだ。世間に認められる難しさを感じ取ってもいないからだ。それも同世代だけでなく、多くの世代にも愛される難しさも知ったふりをするのはできない。ネットでは勝手に想像を書き立てるのだろう。デマを流すのが一定の決まりなのだろう。それは面白がっている奴がいるのだ。それくらいにしか面白いというものがないのだ。俺の中で渦巻く声を出すのは億劫だ。嘘に付き合っているほど暇じゃない。阿久津は大切な恋人をなくした。それは意図したものじゃない。同情をされたりするようになるのは実力も必要なのだ。騒がれるというのは認めていることと一致している。俺はネットカフェではなく、漫画カフェへといった。落ち着いた世界だ。きっと同じような場所だと思う。それくらい安易に考えてはならない世界で生きているのだと思うのだ。どいつもこいつも・・・。


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