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前略  作者: 実嵐
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声を言っても言葉にならぬ

俺の気持ちを表に出さなくなったのはいったいいつからだろうとぼやいてみてもわからない。途切れた何かを生めるには何をし続ければ見えるのかもわからない。堂安と別れた後、アパートに帰った。

「ただいま。」

独り言のようにかえって来る言葉がなかったので、数多はバイトをしているのであろう。冷蔵庫の中にあるソーセージを焼き始めた。野菜も適当に切って入れた。俺だけが食べればいいと思っているので簡単になってしまう。テレビを見てみると政治家の不祥事が堂々と出ていた。本人も嘘を堂々とつくのだ。みじめな対応をしているのだ。標的になりやすい人を選んだ政治家もどうかと思うのは間違いなのだろうか。ビールより発泡酒のほうが安いので開けて飲んだ。消費税を上がるといって反対だというのは気持ち的にわかるのだ。見下した政治家が見ている世界と幻想の世界と現実の世界とは全く違うのだと誰が言ってやるのだ。行ったところで屁理屈こねて意見なんざ無駄な行為をしているのだ。しょせん、その程度の奴がやるものだと思ってならない。野菜炒めをテーブルに出した。こんなもので構わないのである。不正を認めた会社の最後のあがきを見ても何をしているのだろうとしか思えないのだ。

「ろくな奴がいないな。非を認めないと後へも先にも行けない道なのだと誰も言ってやらないのだろう。誰かが崖に突き落とさないと目を覚まさないほど愚かだといってもやるべきだ。」

独り言はむなしいのは知っているが、酔っていることによって話してしまうのだろう。救えない輩にはあふれてしまっているのだと。口先の政治家にはいずれ天罰が下ると俺は思っている。無駄な考えかもしれないが、かなわない。箸を進めるだけで沈黙は簡単に生まれてしまうのである。俺の気持ちなんてただのかけらに過ぎない。過ぎないことが故に積もってしまうこともあるのである。穢れたレッテルをつけているのを見ているほうも見苦しいと感じているのに勝手な奴は知ったかぶりをしているだけでは無知で仕方ないのだ。忘れられない言葉を言っておきながら謝罪もしないつわものもいるくらいだ。モラルもない感じなのだろうから。追われることに対する恐怖もないのに勝手なことを言っているのだ。

「政治家は嘘つきの集まりだ。正々堂々だと正直だとかはキチンと行動で証明しない限りは認めはしないといってやる。バカにした連中に賛同する人は少ないのだといってしまうのであろうと。」

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