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さあ美味しいモノを食べようか  作者: 青ぶどう
62/91

61.地図

地図を発見します。


後半、久しぶりの他者目線です。

 時間は午前4時過ぎ。暗闇でも見えるように視力を身体強化して読むこと7時間───うん、書斎の方では明かりはやばいからね───飽きる事なくノンストップで読んでしまったな。今晩、続きを読めるのが非常に楽しみでならない。

 残りの時間で書斎の本をチェックすることにした私は、大判の本が入っている棚の一番下の段に『世界地図』と書かれた本を見つけた。


 おお、お宝発見!


 こっちに来てから、まだこっちの世界の一カ月も経っていないのだ。確実に頭に入っている所など、バルファンの街とダンジョンとロジ少年の村と、ミゾノのダンジョンしか無い。(最初に寄った村もだが)

 後はバルファンが大陸の東の上端にある事と、魔大陸に繋がる魚介ダンジョンが西端にある事、真ん中に王都がある事。そしてバルファンの南隣には豆ダンジョンを有する領地があり、他にもいくつか領地がある事など、ニルヴァス様に聞かされた事しか判っていないのだ。


 更にそこに、今まで読んでいた手記の情報が大量に入った。手記には色々な地名や物の名前が出てきたが、日記に説明を書く人など居ないのだ。当然ながらワケが分からない。だから地図を見つけた時に、お宝発見気分になったというわけだ。

 今後のダンジョン巡りの為にも地理情報は手に入れておきたい私は、その大きな重い本を引き摺り出して、書斎の入口脇にある机に載せて広げた。



 最初の見開きには少し横長の四角っぽい楕円の形の大陸が描かれていた。どうやら世界地図のようだ。線で区切られ、領地の名前が書かれている。右上端がバルファンで、その左隣がミゾノである事を確認できた。

 魔大陸に繋がる魚介ダンジョンがあるのは西端だと聞いていたのだが、西端は2つあった。……どっちだろう。

 そして何よりの収穫であったのは、もう一つの左隣が王都であった事だ。地図上では同じ位置に境界線があるミゾノまで4時間ほどで行けるのである。王都の端であっても、そのくらいで行けるというのは素晴らしい情報だった。大根が身近にあるって大事だよね?!


 それはさて置いて、その王都というのがかなり横長長方形だった。その上と下に横並びの領地が2つずつ、左右には縦に2領地ずつがあって、この大陸に8領地あることが見てとれる。つまりは横の長さが2領地分あって、縦の長さが1領地分だ。

 横伸びなのはダンジョンの位置のせいだろうと思う。手記にも『東西のダンジョン』と書いてあったしね。


 この領地を分ける直線たちなのだが、海にまでその線がびていてページの端まで届いていた。ということは、海に出る人が結構な数居ることになる。

 ここでさっきの海の糸が関係してくるのかもしれないが、もしかして陸の交易が盛んでない代わりに、船を使った交易が盛んだったりするのだろうか。平民がちょこちょこ海に出るくらいでは、海にまで境界線が引かれる事は無いだろうしね。……でもな~、25代目まで読み終わっても王都との交易記録しか無かったんだよね。


 その次のページも見開きで、王都が大きく載っていた。元は王都に住んでいたのだから、詳しくて当然か。自領より王都の方が先にあるなんて、どう考えてもこの地図が作られたのは13代目か14代目の時だろう。

 あっちの世界の地図に比べると寂しい描き込み具合だが、地図を見るのが苦手な私にはちょうどいい。


 この地図によると、王都のダンジョンは東西に離れて2つずつ在った。バルファンのダンジョンとは違って、かなり離れた所にある。

 飢饉の時の領地決めだ。当然どこの領地にもダンジョンが無ければいけない。そういう理由でこの横伸び王都が出来上がったのだろう。予想通りだったな。


 王都の中心には3重の円があり、真ん中の円の中には「王宮」と書いてあった。その外の円には「貴族街」、さらにその外の円内に「平民街」と書いてある。その平民街の外円が他の線より一際太く書かれていて、円の上に「王都」の記載が。その外にも街が広範囲に広がっているのだが、その外部に広がる街には「周都しゅうと」、ダンジョンの周辺に広がる街4か所に「外都がいと」と記載されていた。……王都は真ん中の円の中だけの事を言うのか? でも今までの手記では外都と周都は出てこなかったぞ。よく判らんな。


 次のページではこの領地の農村の分布図と森と山と川の位置、そしてダンジョンが黒い点で描き込まれており、右の余白にそれぞれ何が獲れるかの目録などが書かれていた。どうやらこの地図は見開きで一枚の地図になっているらしい。……あれ、塩ダンジョンには塩とコショウしか書かれていないし、粉ダンジョンには小麦粉2種と、ハチミツしか書かれていない。食材ダンジョンも肉と卵だけだ。3つのダンジョンの下層とボス部屋のドロップ品が全く書かれていなくて野菜部屋の記載も無い。もちろんレアドロップ品などの記載も無い。

 あと一つの蒟蒻ダンジョンなどは地図上に黒い点は書かれているものの、何が獲れるかの記載はなく、赤いインクでその上にバツが書かれているだけだった。


 ニルヴァス様は、私が不自由しないように足したと言っていたから、この地図が作られた時には、まだ色々と設置されていなかったのだろうが、それにしても本当に蒟蒻ダンジョンは見向きもされていないようだ。蒟蒻を美味しく食べる方法は、おでんか味噌田楽か煮物と豚汁くらい? 後は刺身用こんにゃくも大変美味であるが、この世界の人が食べてみて駄目だと感じたならば、たぶんと言うか十中八九、普通の蒟蒻だろう。蒟蒻を味付けしないで食べるのは、私でもやらないしな。

 飢饉中であれば食べたかもしれないが、そんな事をしなくても肉と粉で間に合ったわけで。まあしょうがないかもしれんよね。



 次のページでは、領内でレレモが出現する場所が記載されていた。右の余白に何色がどの時期の色で記されているのかが書いてある。

 寒期かんき暑期しょき雨期うき乾涼期かんりょうきで色分けがなされていて、時期によって現れる場所が変わるようだ。3種の中のどれかまでは書かれていないし、色が広範囲に塗られているのを見ると、湧きがどれなのか確定していないことや、湧く場所もピンポイントで決まっているわけではないのだろう。

 ちなみにこのレレモの収穫は糸屋や織物屋と、後はその素材を使って物を作る仕事をしている人たち全員で、協力し合って狩りに行くのだそうだ。手記に書いてあった。見てみたいね。


 さてお次のページは何かなと。

 お?! これはすごい、バルファンの街の地図だ。


 街はまん丸だった。東と西にしか門が無く、大きな通りは東門と西門を繋ぐ大通りしかない。その大通りの真ん中から北に延びる通路が「領主館」の記載のある建物まで続いている。

 完全に領主館をぐるりと囲むように描かれているのは「兵舎」だ。貴族街は外壁のカーブに合わせてその周りに造られており、大通りの門に近い所は「兵舎」となっている。門を守るためと、領主を守るためだろうね。ってことは来る時に通り抜けた、厚みのある門が兵舎そのものだったのかもしれない。いつか覗いてみたいな。


 え? いや腐女子的な興味では無く、純粋にどういう造りになっているか興味があるだけデス!

 腐っているからと言って他に興味が無いわけではない。世界遺産とか昔の建築物とか、昔の帆船───これはもう建築物と言えるか───とか、名前は覚えられないが大好物なのだ。隠し通路とか仕掛けがあればもっと良い。


 貴族街の北側には貴族専用だろう商店街がこれまた貴族街に沿って描いてあり、その商店街と外壁の間には「娼館街」なるものが描いてある。その文字が目に入った途端、道具屋のおじさんが言っていたポルカの子供たちの生まれを思い出した。ポルカの記載はあるのだろうかと探す。南壁沿いの西門側だ。


「あった」


 ちゃんと「ポルカ」と書かれている。文字だけ、それもとても小さくではあったが。

 他も見ていくと、どうやら街の北側が貴族専用で南側が平民用であるようだった。南側に描きこまれているのは、各種工房や鍛冶屋などの製造業と、西側の南壁沿いのポルカだけである。後は空いた所に大きく「平民街」と書かれていた。

 大通りには「市場」と文字が書かれているだけで、肉屋だとかそういった事は描かれていない。後、気になる所と言えば大通りの北側の線だけが太線になっている事だろうか。

 今の私であればその意味が解った。ソア様に連れられてくぐったあの壁だろう。貴族街と平民街があの壁で分かれているというのは、今これを見て初めて知ったわけだがね。



 一番時間をかけたページをめくると、もう終わりであった。表紙も厚い、ページも厚い。残りが何ページなのか予測が付かなかったのだ。閉じて、またよいしょと持ち上げ、本棚に戻す。

 伸びをして首を回してから時計を見ると、もう5時過ぎであった。思いの外地図に時間がかかったが、初日にしては収穫が多かった。大満足である。鼻歌を歌いながら、かけっぱなしの範囲探索で人影が無い事を確認しつつ領主館を後にした。







 +    +    +






「はやいね」


 そう言ってヨリは脱いだローブを抱えて調理小屋に入ってきた。部屋の隅にそれを置くと、すぐさま俺たちの中に入って作業を始める。


 俺がヨリと会ってから、もう2度の休日が過ぎていた。もうすぐひと月になる。あまりにも突拍子の無い事ばかりで、時間が経つのが早いような遅いような、現実味があるような、無いような、だ。

 最初はここまでしっかりと料理を教えてもらうつもりでは無かったはずだが、ナツメグというやつの使い方を教えてもらってから、いつの間にやらこんな事になってしまっていたのである。もちろん俺が釣られたのが原因なんだけどな。

 ダンジョン組の能力開発が終わったんだから、てっきり「もういいよ」と帰されると思っていたんだが、ヨリも他の奴も、あんなに「住み込みまで?」と文句を言っていた弟も何も言ってきやしない。よってそのままだ。


 そういやヨリに頼まれてたレア肉の燻製だが、実はもうできてんだよな。塊がでかいから腸詰よりは時間が掛かるものの、実は24日もあれば出来てしまうのだ。約束した時は、冒険者だからすぐにこの街から出て行ってしまうだろうと、質にとって時間稼ぎに使うつもりで日にちを長くして言ったのだったが、今となってはそんな画策をした自分が恥ずかしい。だが、「実は~」なんて事も言い出し辛い。……はあ。あの時に戻ってやり直したい。


「ガザ、元気ないね」


 いつの間にかヨリに覗き込まれていた。驚きで跳び上がりそうになった身体を、全力で抑え込む。


「……ちょっと寝れなくてな」


 俺の全身全霊をかけたポーカーフェイスで、かろうじてそう答える。当然嘘だ。がっつり寝れて気分は爽快だった。肉の事を思い出すまではな。


「今から寝直してきてもいいよ?」


 無表情で言われたが、心配されてるのが解る。付き合いは短いが、ちゃんと伝わってくるのだ。嘘にそこまで心配そうにされて、慌てて「いや、大丈夫だ」と返事をして作業に集中した。「そ?」とヨリが戻っていく。───ふう。



 ちなみに今やっている作業はニフス入りのパン作り。ヨリが「レーズンもどき」と呼んでいる干した実を混ぜて焼くやつだ。昨夜は鳥モモ肉の作業が終わった後に、そのニフスを水に浸けて戻しておいたのだ。朝起きてすぐ作り出せるように。

 ヨリの指示が無い時は、教えられたパンの中から何を作るのかを適当に決めて作っている。練習にもなるし、一番時間がかかる作業だからだ。誰も言わないが、役人が受け渡し量を増やしてくる可能性もある。非常用として貯め込む気持ちがポルカの料理番たちにはあるんじゃないかと俺は思っていて、せっせと協力して空き時間はパンをこねるのに勤しんでるわけだ。


 その生地を一次発酵させに入ると、「じゃあ晩ご飯の準備するよ」とヨリが号令をかける。続く「焼き鳥だよ」という言葉に、「お、とうとうか」と料理番たちが鳥皮を貯めていた広口の大壺を引き摺り出してきた。本当に動きがいいおっさん達だ。

 その皮をまずは縦長に4等分に切る作業に入る。そうしたらその長さをまた4等分にと指示を受けつつやる。皮がぶにょぶにょと動いて切りにくいので、まな板に「付着」させて切った。


 俺たちが皮を切っている間に、ヨリが収納袋から木でできた串を山盛り出して、向かいで作業しているまな板とまな板の間、石板コンロの中央を横切るように置いていく。片側の先は尖っていて、後は細い板になっているソレは「木串きぐし」だとヨリが言って、そこに昨夜揉み込んでおいた肉と皮を交互に刺していくのだと教えられた。まな板に具を交互に並べてから、まな板に尖った木串の先を押し付けるように肉と皮を刺していくヨリを手本に、全員が作業を始める。皮を折りながら刺すのがとても難しい。ヨリ以外の全員が苦しんだ。


「一旦やめ。朝ごはんの仕度しよう」


 まだ刺し始めて少ししか経っていなかったが、その声で全員がさっと手を洗い、朝飯準備に取り掛かる。

 と言っても、今朝はヨリ命名「練乳もどきサンドと野菜の塩揉みスティック」だ。出来ているし取りやすいのばかりだから、各テーブルにドカッと大盛りで置くだけの簡単作業。全員で終わらせて仕度漏れが無いか確認後、皆が集まったら作業が止められるように、1人を見張りに残して全員が肉刺し作業に戻る。

 肉刺しは慣れてくると手早くできるようになった。見張りが「もうすぐ集まりそうだ」と声を掛けた時には、すでにほとんどが終わっていた。見張りに返事をして作業を中止し、手を洗って部屋を出る。もちろん材料には「時間停止」の付与をするのも忘れない。


 そうそう、実は俺も付与が使えるようになったのだ。あの時ヨリに言われた通り、あまり苦も無く覚えれてしまった。最近ダンジョン組の間では「付与なら調理小屋」と言われていると聞いたが、確かに俺が覚えたのも調理小屋に来てわりとすぐだったような。おかげでうちとボイフんとこの肉屋に、念願の洗浄樽を設置して大いに喜ばれた。当然俺の家にも置いてあるが、使う機会がなかなか無い。まあずっとここに住んでるから当たり前か。


 弟のビエルはまだ治癒を覚えていない。何せ誰も怪我をしないのだ。覚えたい奴を集めて「じゃあ今から切るから練習してみろよ」と言ってやったのでは、危機感が無さ過ぎなのか誰も覚えられなかった。よって未だに治癒が使えるのはヨリとターヴのみ。それで全く困っていない。


 ボイフは剣を使う時もあるが、基本殴る蹴るの方がしょうに合ったらしい。イイ笑顔でしょっちゅうダンジョンに入り浸っている。最近では魔力を伸ばして殴る蹴るがお気に入りだと言っていた。


 ボイフの弟のバルは、ダンジョン組の能力開発を手伝っている時に付与を覚えた。ヨリにもらった腰巻き鞄をとても大事にしていて微笑ましいが、地面を見て歩くのだけは何とかならないかと思っている。……まあ付与を覚えたヤツは皆そんなんだが。俺の中で「下を向いて歩く奴は皆、付与使いだ」という変な判断法則が出来てしまいそうな今日この頃である。


 ボイフんとこの一番末の弟のサイダは、どうやら生活魔法を覚えたいらしい。先に覚えたロンさんに張り付いて、弟子のように付いて回っていて、時折ヨリにも訊きに来ている。……秘密にしているが、実はちょっと火が点けれるようになったのだ。ヨリが使っているのを見て、なんとなく試してみたら出来たのだが、サイダが使えるようになるまでは封印するつもりだ。


 なんつーか、徐々に本業の肉屋から離れていってる気がする俺たちだが、皆楽しそうだし誰も家を継ぐわけでもないし。───いいよな?



 そんな事を考えながら、ヨリがいつも用意している1人分の載った皿を持ってヨリに声を掛ける。


「おいヨリ、いつものだ」


「ありがとう」


 この1人分、飯のたびにヨリが用意して、調理小屋の隅の台に置いているのを、俺も料理番のおっさん達も知っている。そこで何やらしゃべっている事も。──最近だけどな。

 それだけなら「頭がおかしい奴」で終わっただろうが、ヨリは他の事ではそういう所を見せない。実に頼もしいのだ。よって俺たちはヨリは「おかしくない」と判断した。1人分の事も何か理由があるのだろうと。

 ヨリが居ない時に話し合った俺たちは、「じゃあ1人分、用意しよう」と決めたのだ。

 初めて用意してあるのに気付いた時のヨリは、なんだか嬉し泣きしそうに見えた。それに手ごたえを感じて、それからせっせと用意している。おっさん達が率先して。


 ヨリが受け取って、それを台に置こうとして動きを止めた。


「どうした?」


 何か足りなかったか?

 そう思ったが、ヨリが振り向いて言ったのは。


「ねえコレ、ガザが置いてみる?」


 俺が置くのか? っていうか俺が置いて大丈夫なのか?


「俺が置いていいのか?」


「うん。その方が喜ぶよ」


「そうなのか?」


「うん。だから頼めるかな」


 そこまで言われたら、置かないわけにはいかんだろう。俺はヨリから皿を受け取って、そこに置く。


「どうぞ食べてくださいって言ってくれる?」


 ヨリが小声で言ってきたので、言われた通りに言ってみる。


「どうぞ食べてください」


 ひどい棒読みだ。そんな丁寧にしゃべった事なんか無いから、しょうがないよな?

 自分で思ったように、ヨリにも思われたようだ。脇腹を突つかれて、「もっと気持ちを込めて!」と、またも小声で指示を受ける。……しょうがない。自分でもひどいと思っていたので素直にやり直す。


「どうぞ、食べてください」


 今度は気持ちを込めて言えた。気恥ずかしいが自分でも満足のいく出来だと思う。「どうだ?」とヨリを見ると、ロジにしか見せない満面の笑みを寄越したので、正直びびった。


「ガザ、ありがとう」


 しみじみと言われてしまって更に固まった俺を、ヨリが背中を2度軽く叩いて覚醒させた。「さあ行こう」と調理小屋の出入り口に歩き出したヨリは、いつも通りに戻っている。俺もいつも通り「おう」と返事をして後を追った。


 そんなにヨリが喜ぶなら、またやってやるか。

 俺1人が礼を言われると妬かれそうだから、当番制だな。

 ヨリに喜ばれて嬉しがるだろう料理番のおっさん達が想像でき過ぎて、思わず吹き出してしまった俺に、ヨリが「どうしたの?」と振り向いたが、言えるはずがない。


「いや何でもない」


「そう?」


「ああ」


 そう、あくまで内緒で当番を決めるのだ。朝飯が終わってから少し夜の仕度の続きをするだろうし、その後は布屋だし。さていつ話そうか。話すなら全員居る所じゃないと2度手間になりそうだしな。う~ん、昼飯の後の自由時間か。なら昼飯はとりあえず俺がやるか?


「どうぞ、食べてください。……ね」


 俺は皆に教える前に忘れてしまわないように、口の中と頭の中の両方で、その言葉を唱えながら広場に向かった。





地図には王都とバルファンしか詳しく描かれていませんでした。

他領はどこにダンジョンがあるのか、何が獲れるのかを知りたかったヨリは少しガッカリ……すると思いますか?(笑) ニルヴァス様に訊けばいいし、自分で行けばいいしって考える女ですからね。気にしないでしょう。


後半は、お久しぶりのガザの登場でした。ヨリ以外の目線で書くのは久しぶりだったのでちょっと不安でしたが、何とか書けました。楽しかったです。


次話は布屋ですが、ニルヴァス様の様子も入れたいな~と考えてます。

初めて(!)こっちの世界の人にドロドロスープ以外を奉納されましたからね!


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