迷うおっさん(1)
門番の人に聞いたところスキンヘッドの人は、ギルドへの報告があるとのことで先に行ってしまったらしい。
「さてと、まずはギルドにでも行ってみますか」
~30分後~
「まずいな、すっごくまずい」
歩き出したはいいがギルドの場合を聞いていなかった事に今更気づいたおっさんは、戻ろうにも帰り道すら覚えていない。
「どうすっかなぁ……っと」
考えながら歩いていると誰かにぶつかったらしい。
「おっと、お兄さん気を付けな」
「わるいな、考え事してたもんで」
ぶつかって来たのはフードを深く被っていて男か女か分からないが、おそらくは15歳ぐらいの少年であろうというのは、胸が無いことから推測できた。
「あ、なぁわるいんだがギルドの場合とこr「ごめん、急ぎなんだ」
話そうとすると逃げるようにフードの少年はどこかに行ってしまった。
「はぁ……お?ありぁ……」
またもやギルドの場合を聞けずに落ち込み歩き出そうとした時、酒場のような場所がめにはいる。
「いってみっか」
入ってみるとそこはいかにも酒場という感じで唯一他と違うのは、酒場の中心で酔った男二人が殴り合いをしいる事くらいだった。
「やんのかゴラァァ‼」
「あああん?てめえそっちこそ……あの……あれだ……とにかくやんのか、アアアン⁉」
という具合にどちらもアホのようだ。
「ちょっとごめんよ」
そう言って間をすり抜けるが酔っているのかこちらに気付きもしない。
「よっと、マスターとりあえずエールちょうだい」
「あいよ」
こんな喧嘩の真っ最中でも何事もなかったかのようにエールを注文する。マスターもいつものことなのかまったく注意もしない。
「っかぁぁ~やっぱ酒はうめぇな」
出されたエールを一気に飲みほす。このおっさん酒は好きだがあまり強くないというちょっとめんどくさい体質なのだ。二杯、三杯と飲んで意識が危うくなるその時…
「ここにいやがったな‼」
酒場のドアを蹴飛ばして入って来たのは、先ほどぶつかったフードの少年だった。