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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
幼少編
8/22

第6話 黒と赤

やっと・・・!!

木の中は自分が上か下かもわからない暗闇だった。ただわかるのは肌に感じる風。



私、どこに行くんだろ・・・。



不安に思っていると光が見え、顔を向けた瞬間勢いよくそこに吸い込まれた。




ポンッ!



「え・・・?」



見えたのは一面の青空。つまり・・・。



空 中 に 放 り だ さ れ た!!



「嘘嘘嘘!?」



死ぬ!!と目をつぶると地面に叩きつけられ、そのまま転がり何かに衝突して止まった。



「ぐはっ」



い、痛い・・・。



全身の激しい痛みに涙が出てきて、とりあえず頭を擦っていた。



擦りながら周りを見ると、どうやらここは森の中のようで大きな木と大きな花があった。花は私の背より大きいだろう。



木々の間から日の光差しがとても心地よい。



思わず頭を擦るのを忘れ、目を瞑ると・・・。



さわさわ・・・。



!!!!!



私は驚き目を開いた。



誰かに頭を撫でられたのだ。その人物は撫でるのに慣れていないのか、まるで壊れ物を触るみたいに撫でてくる。



――その撫で方が少しくすぐったい。



下を見ると私の左右には長い足があった。どうやら誰かの足の間にいるようだ。



あの転がりを受け止めるとかまずくない・・・?すごい音したよね!?



やべぇ!!と慌てて上を見上げると、黒と赤が見えた。



――闇のように暗い漆黒に、血のように光輝く赤――



私の意識はそこでなくなった。


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