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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
幼少編
7/22

第5話 どこに?

お久しぶりです・・・。本当に亀更新で申し訳ありません・゜・(つД`)・゜・

ガッ・・・ドサッ



「痛っ!」



――どれくらい走ったのだろうか?



あれからひたすら走り、木の根に引っ掛かり顔面から転んだ。痛みが走り足を見ると血が滲んでいて、道理で痛いわけだと納得した。



さっきの銀髪の少年はユリアーナの兄、メイナード・バルフォル・オークランドだ。



少年を見た瞬間、メイナードのルートを思い出した。ユリアーナとは腹違いの兄妹で、ユリアーナは父親が兄ばかり褒めるのを気に入らず、兄と対立していた。



兄も兄で、父親が愛人に産ませたユリアーナのせいで母親が死んでしまい、憎んでいた。



メイナードのルートでは兄が勇者が好きだと気づいたユリアーナが、勇者を娼館へ売ろうとしたけど、それに気づいた兄が阻止して逆にユリアーナを娼館へ売ってしまうのだ。



・・・ゲームでの描写は曖昧だったけど、ユリアーナは売られた

娼館で輪姦された上、買い取った貴族の玩具にされ、そのまま死んだ。



「なんで・・・」



なんで私はユリアーナになっちゃったんだろう。



なんで私はこんな世界に来たんだろう。



なんでユリアーナは|私(前世)を思いだしちゃったんだろう。



このままだと、私は確実に死ぬ・・・いや、殺される。



私を殺すのは攻略キャラ・・・。



だったら・・・。




「攻略キャラがいなければ・・・攻略キャラがいな

いところにいけば・・・」



――私は生きれるの?



そう思った瞬間。



チリ・・・ン。



「ん?」



なんか今聞こえた?と辺りを見渡すと、また聞こえてきた。



どこから聞こえるんだろ・・・?



チ――リン。



「あ!」



さっきよりもはっきりした音に顔をあげると、どうやら音は木のところから聞こえているみたいだ。



「・・・よし」



私は木に手をかけると、音がした方によじ登った。するとちょうど私が座れるくらいの窪みがあった。




・・・・・・・・・・・・。



ちょ、ちょっとだけ・・・。




「おお!」



私にピッタリ!



興奮しながら木に寄りかかると、またあの音がした。



これは・・・後ろから?



ハッとして後ろを見ようとしたら、体が後ろに傾いていた。なぜなら背後の木に穴が開いたからだ・・・って開いてる!?



慌てて手をジタバタさせるがすでに上半身は木の中。何も掴めない。



「うわぁぁぁぁぁあああ!?」



私は叫び声と共に木の中に吸い込まれていった。











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