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第4話 銀髪の少年
ごろんと後ろに転がり、痛い!と打つけた尻をさする。
なんなのさ!と涙目になる私の上に声がかかった。
「汚らわしい・・・」
「?」
冷たい声に驚き顔を上げると、そこには銀色の髪に緑色の瞳を持つ少年がいた。
――ドクン!!
「ぐっ・・・!」
少年を見た瞬間、心臓が激しく動き頭に痛みが走る。
何でいきなり・・・!?
再び少年を見ると、怪訝そうな顔をしながらも私を蔑むような視線。
「あ・・・」
『所詮、売女の子よ』
『私の妹・・・?ハッ!こんな馬鹿な女は妹じゃない』
『またしでかしたのか・・・!』
『・・・死にたいようだな』
痛みの中、脳裏をよぎったのは蔑んだ緑色の瞳と、いやらしく笑う裸の男達。
「・・・おい」
「っ嫌!!」
少年の手を払い、後ずさる。
「・・・ハッ!今日は随分としおらしいな」
そう鼻で笑い、少年が近づいてくる。
――自分と同じ銀色の髪がサラサラと揺れながら近づいて――
「っやだやだやだやだやだやだ!!!!」
死にたくない!!
私はそう叫ぶと、少年に背を向け逃げ出した。
やっとキャラ登場しました・・・!