第3話 状況確認
連続投稿したので、前のページからお読みくださいm(_ _)m
そして、目が覚めたら私となっていた。
・・・ユリアーナはなんで私を思い出したんだろう?
私の中には今までのユリアーナの記憶、感情がある。
昨日の事件は、階段から落ちてしまった令嬢のそばに偶然ユリアーナがいて、犯人にされてしまった。もちろん、ユリアーナは否定したけど、父親は信じてくれずユリアーナに部屋にいるように指示したのだ。
そしてあの言葉。
まだ5歳ユリアーナだけど、養子の意味は知っていた。そして父親が自分を嫌っていることも・・・。
このままだと私は死んでしまうことになる。なぜならば・・・。
・・・なぜならば・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
えーと・・・?おかしいな?なぜか、攻略キャラのストーリーどころか顔と名前すら思い浮かばないとはどういうこと!?
この世界は乙女ゲームの世界で、私が王子が好きすぎてヒロインをイジメるのはわかる。所詮は悪役だ。
王子のせいで私が加虐趣味の変態に凌辱されて、崖から落ちて・・・。
・・・んんん?ゲームでは勇者が、お嬢様つまり私がどうしたかと聞いたら、王子は「○○子爵と結婚した」って言ってたはず・・・。
だから私がどうなったかは、プレイヤーは知らないはずなのに、なんで私は知ってるの?
変態にされた事とか細かく思い出せますが!?
そう内心で叫んだ。
――その時だった――
ドン!
「へぶっ!」
何かにぶつかり、私は後ろに転がった。