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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
幼少編
4/22

第2話 運命の夜

昨夜のこと。ユリアーナは喉がかわき、下に降りた。

サイドテーブルの水は切れていたし、メイドはユリアーナの今日のある事件により、仕事をしなくなっていたから。



下に降りると、父親の書斎に明かりがついて、ユリアーナは珍しいと思った。父親はいつも明け方に帰ってくるからだ。



ユリアーナは好奇心でドアの隙間から部屋を伺うと、書斎には父親と執事がいて、2人は何やら難しい顔をしていた。



「そうか・・・。王子が・・・」



「旦那様・・・」



「わかっている。あんなことをしでかしたのは、アレを・・・甘やかし過ぎたせいだ」



「しかしっ、お嬢様は否定してっ・・・「ご令嬢が負傷した現場にいたのは事実だ」



「・・・・・・」



「・・・アレを養子に出そうと思う」



「!?そんな・・・!旦那様!!」



「幸い、跡継ぎはいる」



「っ・・・!あなたは、ただにげっ・・・『ガタン!』



「誰で・・・!お、お嬢様・・・」



ユリアーナは音をたててしまい、執事と父親がこちらを向いた。



執事の顔は青ざめ、父親は眉間にシワを寄せ、ユリアーナから視線を外した。



パタパタパタ!



「お嬢様!」



ユリアーナは執事の声を無視して、部屋に駆け込むと、ベッドに倒れ込んだ。



自分はやっていない!令嬢は自分で階段から落ちたのだ!!



でも、誰も信じてくれない・・・。



痛い・・・苦しい・・・。



もう・・・。



「        」



ユリアーナはベッドに倒れ込み、何か呟くと一筋の涙をこぼした。

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