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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
プロローグ
2/22

とあるお嬢様の人生(後編)

ストックがないので、投稿に時間がかかると思いますが、おつきあいのほど、よろしくお願いします。

最終的にお嬢様は魔族に操られ、王子様に顔面を斬られてしまいました。お嬢様の顔には一生消えない傷が出来ました。



とうとう勇者は魔王を倒しました。お嬢様は勇者の温情で一緒に戻ってきましたが、唖然としました。



いつも周りにいた取り巻きは自分を見て、クスクスと笑い、父親は自分のことを睨んでいました。お嬢様を嫁に出そうとしましたが、顔に傷があるので、誰も貰ってくれません。



しかし、そんなお嬢様を嫁にと言ってくれた貴族がいて、父親はお嬢様を差し出しました。しかし、嫁いだ先は愛人が何人かいる上、中年の腹が出ている醜い男でした。そして、その男の趣味は女の体を傷つけることでした。



ある日。男がお嬢様を見せ物にするために、パーティーに連れて行きました。お嬢様は前を見て固まりました。これはパーティーではなく、第1王子様と勇者の結婚式だったのです。



唖然とするお嬢様を見て満足したのか、男は愛人の元へ向かいました。お嬢様が混乱していると、勇者が王子様と口付けを交わしました。周りが盛り上がる中、お嬢様は一粒の涙をこぼしました。



屋敷に帰ると、男はお嬢様を抱きながら囁きました。お前を嫁に娶ったのは、王子の指示だと・・・。



男はお嬢様を長時間犯すと、満足したのか、出て行きました。お嬢様は思いました。どうしてこうなったのか・・・。



お嬢様は叫び声を上げながら、喉を掻き毟りました。この衝動をどうすればいいか分かりませんでした。



ふと窓の外を見ると月が出ていました。お嬢様はふらふらと外に向かいます。屋敷の者はお嬢様を見て顔をしかめると、そのまま仕事に向かいました。



男の屋敷の裏には小さい山があり、お嬢様は裸足で山を歩き、やがて天辺につきました。



月は銀色に輝き、とても美しい。お嬢様は月に向かって、手を伸ばしました。



『あのつきは、おまえのかみの色みたいだ』



サクッ



『きれいだ。・・・もちろんおまえも』



サクッ



『いい加減にしないか!!』



『・・・お前には失望した』



サクッ




【         】




お嬢様は小さな声で呟くと、そのまま崖から落ちました。



こうして、1人のお嬢様の人生が終わりました。



***********************




「嘘だ・・・!!」



鏡の中には、銀色の髪に桃色の瞳の少女が絶望した顔で写っていた。



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