第15話 私的大事件
あの後、ノンちゃんに木の穴まで送ってもらった。もう木の穴に近づいても怖くなくて不思議に思っていたら、「決めたからだろう」ってノンちゃんが言ってた。
・・・うん!全然わかんない☆
そのまま帰ったらメイドに見つかり、冷たい目で連行された。・・・ユリめげない!!メイドに睨まれベットに入ってうだうだしていたら、いつのまにか朝だった。
***********************
「どこにあるのかなー?」
確かユリアーナの記憶だとこの扉が・・・ビンゴ!!鼻唄を歌いながら手を伸ばした。
「・・・・・・ん?」
ない!!
あるのは丸い玉だけ。ユリアーナの記憶は・・・え!ない!?
・・・・・・・・・ボリボリボリ・・・ハッ・・・!!
「無理無理無理無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
私は勢いよく部屋から飛び出した。
***********************
走っている最中、兄にぶつかりそうになり兄の腰を掴んでクルリと回って回避!
「っおい!!」
「ごめんっ兄貴今は無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
今の私に近寄らないでぇぇぇぇぇえ!!!!
そう叫びつつ、更に走っているとちょうど部屋から出た父が目の前に!?
うわわわわ!!ちょいと・・・!!
「失礼、親父さん!!」
私は目を丸くしている親父さんの股下をくぐり抜け、走り抜ける。
ふう・・・。危ない危ない。
汗をぬぐいながら私は目的の為に走る。早く・・・早く・・・!!
目指すは・・・!
タタタタ・・・よじよじ・・・ポン!!
「ノンちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!」
木の中に飛び込み、空中に放り出された。ちょうど下には目を丸くするノンちゃんがいた。
私は受け止めてくれたノンちゃんの胸元を握りしめ叫ぶ。
「お風呂貸してくださいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
だって・・・!だって昨日入ってないんだもん!!体が・・・!頭が・・・!!
ちょっと痒いんだぁぁぁぁあ!!
ポリポリって音は体をかいている音です(笑)